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SCE Japanスタジオ副社長の小林康秀氏が、DICE Summit Asiaで日本と海外の違いを意識したゲームのマーケティングについて語ったそうですが、その発言内容が話題になっています。
初代プレイステーションの時代から徐々に規模が縮小しつつある日本のゲーム市場を危惧するという小林氏。同スタジオの新作『人喰いの大鷲トリコ』のタイトル名を、海外では『The Last Guardian』に変更したのを例に挙げ、今後は海外市場やユーザーを意識したマーケティングや開発の重要性が増すと主張。
2001年にPS2で発売したICOは、日本版と北米版のカバーアートが全く異なるデザインなのは有名な話ですが、実際にその2つを比較して、もし北米版のパッケージが異なるデザインだったらもっとゲームが売れていたはずだと指摘(北米では約27万本を販売)。ネット上でも日本版のデザインが好評だと説明しました。
また、同氏は日本と海外における“新しいゲーム”の認識の違いについても言及。欧米ではユーザーがとっつきやすいという理由で類似作品が多く作られており、少しでも異なる部分があれば“新しいゲーム”だと認識されるが、日本では新しいジャンルそのものを生み出すのが“新しいゲーム”にあたるとの考えを述べたそうです。(ソース: GamesIndustry.biz: Last Guardian game 'named for US, Europe')
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