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チベット仏教の若き指導者で、カルマパ17世として知られるOgyen Trinley Dorje氏が、ビデオゲームについて興味深い発言をされています。
24歳という若さで1つの宗派を率い、ダライ・ラマの後継としても名前の挙がっているDorje氏は、iPodでヒップホップを聞くなど現代的な文化にも興味を示す人物で、プレイステーションで戦争モノのゲームを遊ぶこともあるのだとか。
海外メディアのインタビューで、平和の実現に尽くすべき仏教の僧侶が戦争ゲームを遊ぶのは不適切なのでは、との指摘を受けた氏は次のように説明しています。
“私はビデオゲームを日常レベルの感情的セラピーだと考えています。仏教の行者であろうとなかろうと、私たちは皆感情を持っており、幸せな感情、悲しみの感情、不快な感情などが生じたときに、それらにどう対処するかを見つけ出す必要があります。
そこで、ビデオゲームをプレイするのが、私にとっては時々痛みを和らげてくれる減圧のような効果を持つのです。もし私がネガティブな考えや感情を持っているなら、ビデオゲームの世界はそうしたエネルギーを解放する方法の1つで、その後は気分が楽になります。
ビデオゲームの中で生まれる攻撃性は、私の本来持っていた感情が示そうした願望を満足させてくれます。誰かの頭を殴る必要がなくなるのだから、それは私にとってとても知的な手段だと思います。”
インタビュアーの「ゲームではなく瞑想をするべきではないか」とのつっこみにも、「No」ときっぱり断言したDorje氏。タイトル名は明かされませんでしたが、チベット仏教の最高僧が何のゲームをプレイしているのかゲームファンには気になるところです。(ソース: The Times of India via )
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