Band Heroが楽しいという点について疑いの余地はありません。しかし、Activisionはこれが他のHeroゲームと比べてどのくらい良くなっているか、もっときちんと示すべきでした。
●GamingTrend: 8.2/10
結局のところBand Heroは、お祭りで買う大きな袋に入った綿菓子のようなものだ。ノスタルジーを感じさせてくれる味わいだが、残るのは口の中がピンク色になって腹が痛くなるだけという現実。
●GameSpot: 8/10
Band Heroは、お手軽に遊べる、プラスチックでできたおもちゃのロックだ。ファミリーフレンドリーで楽しみはたくさん。
Good: パーティープレイモードは誰でも楽しめる。全ての曲がゲームスタート時から遊べる。ヴィジュアルはなめらか。Music Studioでのジャムは楽しい。
Bad: Guitar Heroより楽曲が少ない。ダウンロードとインポート機能に制限がある。ヴォーカルがStar Powerの起動にコントローラーを要する。調整された歌詞がとりたてて不適当とは思えない。
●IGN: 7.9/10
良し悪しはともかく、これはGutar Hero 5の表面だけを変えたバージョンです。Gutar Heroの偉大さのおかげでこれも悪くはありません。しかしもしあなたがBand Heroに特別な何かを期待しているなら、待っているのは失望です。甘ったるいピンクパープルでフレーミングされていること以外、ここには続編として期待すべき全ての機能があります。キャリアモードは浅く、楽曲はポップで好き嫌いが分かれるところ。Band Heroは良いゲームですが、ユニークさを感じさせずパンチに欠けています。結局これは「ActivisionはGuitar Heroからできるだけ甘い汁を吸う気だ」と考える人たちにとって格好の攻撃材料となります。たとえ今回の甘い汁がプラスチックのギターをかまえた全てのテイラー・スウィフトファンの乾きをいやすとしてもです。
●Game Informer: 7.8/10
最近の音楽ゲーム群からBand Heroを選び出すのは難しいかもしれない。革新性はかなり低いが確かに悪くはない。過去作のテイストがマニアック過ぎと感じてきたプレイヤーにとっては、Band Heroはまさに待っていた一品だ。
音楽ゲームシリーズGuitar Heroの最新作、Band Heroの海外レビューです。11月3日にPS3、Xbox 360、Wii、PS2、DSで発売となりました。今回はPS3版とXbox 360版のレビューをご紹介。ポップソングを多数収録、レーティングもE10+へと拡大し、新たなユーザーの獲得を目指しています。レビューからは、結局はGuitar Hero 5をベースにしたマイナーチェンジ版との指摘が多数。ベースが良い分評価は高いですが、パブリッシャーの思惑も透けて見え、レビュアーからは厳しい声も聞かれます。
IGNが指摘しているように、ドル箱シリーズとなったGuitar HeroはActivisionにとって重要なフランチャイズ。Xbox 360とPS3に限定してみても、3月末発売のMetallica、6月のSmash Hits、9月のGuitar Hero 5、11月のBand Hero、12月のVan Halenと5作も発売されますが、ユーザーからの風当たりはBand Heroでは特に強く、GameTrailersのユーザー評価を見てもあまり歓迎されてない様子。「ダウンロードコンテンツでいいじゃん」「頼むからもう出さないでくれ」「次はオーケストラヒーローだな」といったネガティブなコメントも多くありました。
Gutar Hero 5に楽曲をほぼ丸ごとエクスポートできることから、とりわけ楽曲パックの印象が強いBand Heroですが、これまで以上に多くの女性ボーカル曲が収録されているなど、幅広いユーザーが楽しめる一本なのは間違いなさそう。トラックリストをじっくりチェックして、購入を検討しましょう。(ソース: metacritic)
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