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デベロッパー向けのゲームサイトとして独自の位置を占めるGamasutraが「2009年 見過ごされたゲーム TOP10」と題し、良作でありながらもセールスや世間の認知に結びつかなかったゲームを紹介しています。
多くのTOP10が、プロモーションやセールスに恵まれた大手のパブリッシャー作品で占められる中、向こうではマイナーといえる“欧米から見て海外パブリッシャー/デベロッパー”の作品が多く含まれているのが特徴です。また冒頭では「Demon's Soulsが(少なくとも業界内で)ゲーム・オブ・ザ・イヤーのひとつとして議論される世界を、誰が想像したでしょうか?」と言及し、大手でなくプロモーションも控えめながら、高い評価を獲得した作品として日本産のRPGを挙げています。
10. UniWar (Javaground - iPhone)
これは私の大好きな今年のiPhoneゲームのひとつ。驚きはありませんでしたが、携帯機で見つけるのが本当に困難だった、ソリッドなタクティクス体験を提供してくれました。
9. House of the Dead: Overkill (Headstrong Games/Sega - Wii)
溢れ出る映画への愛とクラシックなガンシューティングの婚姻は、多くの人にとっては手に負えるものではありませんでした。しかし私はライトなガンシューティングの復活を歓迎しました。ハードコアなWiiユーザーが、このオールドスタイルのガンシューティングを見つけられないのは残念なことです。
8. Raiden Fighters Aces (Seibu Kaihatsu/Gulti/Valcon – Xbox 360)
アーケードの楽しさを完全に再現してくれたRFAで、私は再びスコアアタックとの恋に落ちました。ビッグな爆発、どっしりしたグラフィック、レスポンスの良い操作性。シューティングに望むベストがここにあります。もっとプレイされるべき価値があります、特に西側では。
7. Alive4Ever (Meridian - iPhone)
iPhoneで多くあるSmash TVライクなシューティングゲームのひとつに過ぎず、容易く見逃されてしまいます。しかしレスポンスの良い操作性、バラエティにとんだミッション、様々な武器・アクセサリー・特性など楽しみにあふれており、全てのプレイヤーに“もう一回だけ”と言わせるゲームです。
6. The King of Fighters 98 Ultimate Match (SNK Playmore – Xbox Live Arcade)
格闘ゲームは始めからニッチです。SNKは多くのKOFをリリースしてきましたが、ハードコアの中でもさらにコアなユーザーしかついてこれませんでした。しかしKOF 98UMは、これまでのKOFで最もポピュラーな作品の再調整版です。もしあなたが格闘ゲームが好きで、KOFとはいったい何だったのか知りたければ、このゲームから始めるべきでしょう。
5. Silent Hill: Shattered Memories (Climax/Konami – Wii)
これはサバイバルホラーのファンよりも、アドベンチャーのファンにとって価値のある作品です。ファンも批評家も過去の遺産との比較で、このゲームの価値を低く見積もるでしょう。しかし、もしあなたが恐怖の不足を見逃せるなら、きっと素敵なゲーム体験を手に入れられるでしょう。
4. Kenka Bancho: Badass Rumble/喧嘩番長3 全国制覇 (Spike/Atlus – PSP)
その品質の高さにも関わらず、ほとんど誰もプレイしないゲームの好例です。おバカなユーモア、楽しいアクション、そしてこのゲームのB級テイストは、友人に賞賛の声を挙げさせるでしょう。多くの人にちょっとやってみよう、と思わせる価格であったならば、ですが。
3. Little King's Story/王様物語 (Cing/Marvelous/XSEED – Wii)
圧倒的なレビュアーの支持にもかかわらず、なぜ一般に受け入れられなかったのか。マーベラスは自身のブランド力の不足を嘆きました。開発者はゲームが洗練されたユーザーにとって子供っぽすぎることを危惧しました。ジャーナリストたちはこの怪しいゲームを無料で手に入れ魅了されましたが、一般の人々の財布は閉じたままでした。これは残念なことです。なぜなら、あらゆるWiiのサードパーティが、カジュアルゲーマーを喜ばせながらもコアユーザーへフィットするゲームをつくろうとしており、それを達成したのがこの作品だからです。
2. Saboteur (Pandemic/EA – 360/PS3/PC)
このリストにEAのゲームがあるのは確かに奇妙な感じがします。ただ聞いて下さい、これはPandemicの最後の作品であり、個人的には彼らのベストゲームです。ゲームのトーンがよりシリアスでありさえすれば、言うことはありませんでしたが、良いゲームであるのは確かです。しかし作品に値する認知もマーケティング予算もありませんでした。ひいき目に見ても完璧ではありませんが、その品質からいえば明らかに見落とされ過ぎです。
1. Cryostasis (Action Forms Ltd./Aspyr/505 Games/Zoo Corp. – PC)
もしこれがコンソールで発売されていたら、ゲーム・オブ・ザ・イヤーの候補になることに疑いの余地はありません。しかし奇妙なことに、ゲームジャーナリストの多くはPCゲームを無視しがちです。実際、このゲームは作品に値する認知を受けませんでした。このゲームの主要なギミックは、死んだ人間の記憶にダイブする能力です。あなたはそれらのキャラクターたちの死を回避することができるのです。(ソース: Gamasutra)
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