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●GamePro: 10/10
スタートからフィニッシュまで、エモーショナルで魅力的なスリルライド。これは、驚きのヴィジュアルと実存のあるキャラクタ―たちが織りなす、非常に贅沢につくりこまれたインタラクティブ体験だ。
●Game Informer: 9.5/10
これはかろうじて、世間一般的な意味での「ゲーム」である。しかしQuantic Dreamのマスターピースとなる本作は、ストーリーテリングやキャラクタ―の描き方における草分けとなりうる存在であり、インタラクティブ・エンターテイメントが、未だに未開拓のポテンシャルを十分に持っていることを証明する。
●Eurogamer: 9.0/10
これは、トリガーを引くときにあなたに何かを感じさせてくれる、今年唯一のゲームとなるかもしれません。そして私は、これ以上の賛辞を考えつくことができないのです。
●IGN: 9.0/10
論争の的となった操作系は、素晴らしいストーリーをどのようにイベントで表現するかという点において、実際上手く機能しています。そしてゲームの多くのシーンで、あなたを夢中にさせてくれるでしょう。スタートはゆっくりで、プレゼンテーションは完璧ではありません。しかしキャラクターの描き方、ダイアローグ、ストーリー展開は、ほとんどのゲームで不可能なくらいにあなたを引きつけるでしょう。Heavy Rainを見逃すべきではありません。
●PSM3 Magazine UK: 8.8/10
これは基本的に、画面上に表示される案内に従ってボタンを押す約9時間の映画、といえなくもない。しかし、このことが提示する以上に、あなたはアクションに関わっている感覚を持つはずだ。
●Computer and Video Games: 8.0/10
あなたはこれが、ファンタスティックな物語、インタラクティブにおける大胆で新奇性に富んだ冒険である、という点を理解して評価しなければならない。これはシェンムーではないのだ。
長所: ひねりに富んだファンタスティックなストーリー。素晴らしいキャラクターの造形。本当に心をえぐられる選択肢。
短所: 最小限のプレイヤーインタラクション。自由度に欠ける。
●Games Rader: 7.0/10
Heavy Rainは、前例がないくらい夢中にさせてくれ、感情を揺さぶることのできる十分に野心的な作品。視覚や聴覚といった、五感にとってのデカダン風のごちそうだ。しかし不器用で安っぽく、壊れがちなストーリーテリングへの頻繁な落ち込みによって、結局のところ出来損ないといえるケースに終わった。もしあなたが真剣に考え過ぎないなら、それは好ましいとっ散らかり様と言える。ただ、それでも散らかっていることに変わりはない。
●GameTrailers: 8.9/10
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北米では23日、そして日本では本日先行発売となったHeavy Rain(ヘビーレイン -心の軋むとき-)の海外レビューです。
こういったオリジナリティのある作品が、デビュー時にどういった評価をされるのか、非常に気になるところでしたが、多くのレビュアーがそのチャレンジを好意的に受け止め、また品質の高さに賛辞を送っています。ジャンルとして完成された“ゲームらしいゲーム”の一方で、こうした作品が制作され、そして評価されることは、ゲームの幅を広げる意味でもとても重要なことだと思います。
「インタラクティブ・ドラマ」とも呼ばれる本作は、一般的なジャンル分けで把握できるものではありません。レビューでも指摘されていますが、「かろうじてゲーム」「画面上に表示される案内に従ってボタンを押す約9時間の映画」といった点は理解する必要があり、実際にインタラクション(=プレイヤーの介入)の少なさをマイナス点として上げているところもありました。しかしこの点をある程度理解してのぞめば「贅沢なインタラクティブ体験」が待っていることは確か。極上のインタラクティブ・エンターテイメントを満喫するためにも、なるべく良い環境でプレイしたいですね。(ソース: Metacritic)
(c) 2010 Sony Computer Entertainment Europe. Developed by Quantic Dream.
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