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カナダのPolytron Corporationが開発したパズルアクション『Fez(フェズ)』が、先日4月13日から国内Xbox LIVE アーケードにて配信されています。『Fez』はIGF2012をはじめとした数々の受賞歴を持ち、8bit風のどこか懐かしいグラフィックで描かれる2D世界を、3D的に視点を切り替えながら進めていくゲームプレイが特徴です。
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主人公ゴメズは2Dの世界の住人。しかしある日世界は3Dだということを知り、世界の崩壊を救うため1人旅立ちます。
ゲームの目的はシンプルで、各地に散らばった金のキューブを集めるというもの。操作もシンプルで、ジャンプ、ツタやハシゴの上下、物を持ち上げ投げるといった単純なアクションのみ。敵は存在せず、一定以上高い場所から落下すると死亡扱いになりますが、直前から復活できペナルティもないため、純粋にパズル要素とそれを解くためのアクションに集中して進めることができます。
そして本作の一番の特徴は、RTとLTを使って視点を横方向に回転できること。と言っても自由にグリグリ動かせるわけではなく、あくまで操作時の見た目は2Dのまま、角度を変えることによって新たなルートや攻略法を発見するのが目的。単純に「側面」や「裏側」が見えるようになるだけでなく、横から見たら遠い場所が正面から見たら近くに見える・・・というような錯視的トリックを駆使する必要があり、そこが本作をただの2Dアクションに留めない大きなポイントです。
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マップは細かく分かれており、のどかな海辺の灯台から雷鳴轟く墓地まで様々。色鮮やかなドットで描かれたグラフィックは可愛らしくてどこか懐かしく、昼夜の変化や鳥や虫などの小動物が生息していたりと、細部までこだわられたつくり込みには感動さえ覚えます。
パズル要素とアクション要素は半々といった印象ですが、どちらも程良い難易度で、普段あまりパズルや2Dアクションに慣れていなくても問題なく遊べそうな印象。ステージは一本道ではなくある程度自由に行き来可能なので、どうしても解けないステージは後回しにして進めることもできます。
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キューブを集めるという最終目的を軸に、様々なギミックややり込み要素がふんだんに施されているのも本作の大きな特徴。単純にクリアするだけならさほど難しくありませんが、1周だけでは解き明かせない謎や隠しアイテムなどが大量に用意されており、思わずメモをとってしまうような熱中感を与えてくれます。「ゲームをする」楽しさを再認識させられる、ゲーム愛と遊び心に満ちた『Fez』。万人向けのつくりながら、ゲーム好きにこそプレイして欲しいタイトルでもあります。
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