『Armed Heroes Online』は中国のデベロッパーEGLSが手がけた作品で、Runicの社長Travis Baldree氏の訴えによると、モンスターのモデリング、ダンジョンタイルセット、キャラクターボイス、サウンドエフェクトに至るまで、『Torchlight』のデータがあちこちで流用され、中にはファイル名が一致しているものまであるとのこと。

これに対し、EGLSの担当者Serena Zhang氏もフォーラムに登場し、盗用疑惑を真っ向から否定。モンスターのデザイン等が似通ったのは、両社の開発者がBlizzard作品に影響を受けているためで、アセットは全て社内で作られたものと主張。さらに、『Torchlight』自体もBlizzardの『Diablo』シリーズや別のクローン作『FATE』からゲームデザインを参考にしており、それを盗用と言い切るのは疑問だとする内容で反論しています。
但しこの指摘については、Runic Gamesに『Diablo II』や『FATE』の元開発者が在籍していることから不適切との意見も。
Runic Gamesは、EGLSに対して法的な手続きを取ったりロイヤリティの支払いを求める意思はないそうですが、『Armed Heroes Online』をApp Storeから撤去するよう要請している段階で、最終的な判断はAppleに委ねられることになりそうです。(ソース&イメージ: PC Gamer: Torchlight game assets plagiarized by Chinese developer, Runic responds, Touch Arcade Forums)
【関連記事】
『Left 4 Dead 2』の新特殊感染者“Spitter”はコミュニティのアイデアを盗用?
有名作品のテクスチャを壮絶に盗用した問題作『Limbo of the Lost』が発売の危機に
『S.T.A.L.K.E.R』テクスチャ盗用問題ついに決着
任天堂、海外ファンの『ポケモン』MMO化プロジェクトを差し止め
Capcom、『'Splosion Man』の盗作疑惑について正式コメントを発表
中国産ブラウザMMOゲーム、『ラグナロクオンライン』や『WoW』などから盗作が発覚
某ゲームにそっくりな中国産レースゲーム『Mole Kart』が登場