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ヒスパニック系ラップグループCypress Hillの元メンバーが、『Grand Theft Auto: San Andreas』の内容を巡ってRockstar Gamesを訴訟していた問題で、今週裁判が行われ、原告側が敗訴したことが明らかになりました。
2010年にCypress Hillの元バックシンガーMichael "Shagg" Washingtonさんが起こしたこの裁判は、『Grand Theft Auto: San Andreas』の主人公“C.J.”の容姿やキャラクター設定が、無断で自分をモデルにしているとして、Rockstar Gamesに対して2億5,000万ドルの損害賠償を要求。
Washingtonさんは過去にRockstar Gamesのインタビューを受けた経緯があり、タレントとして『GTA: SA』のエンドクレジットにも名前が記載されていますが、複数の審理が行われたカリフォルニア控訴裁判所では、証拠不十分としてこの訴えは認められなかったそうです。
裁判官の指摘によると、ゲーム中のC.J.の容姿は、他の何百という黒人男性にも一致する一般的なもので、Washingtonさんが裁判で勝訴するには、タトゥーやあざといった身体的特徴、または具体的な経歴などをを証拠として示す必要があったということです。(ソース: Hollywood Reporter)
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