先日のVGA 2012にて電撃的に正式発表された『Dark Souls 2』ですが、海外のゲーム雑誌Edgeに同作のファーストディテールを公開する特集が掲載され、ゲームの製作方向や開発の経緯など詳しいディテールが明らかにされています。
特にグラフィック面にて前作より大きな進化が見られるとされる『Dark Souls 2』ですが、今作の登場が恐らく2013年にはならないことや、開発の指揮は新たなフロムソフトウェアのスタッフ2人に完全に任せれていること、宮崎氏が現在新作ゲームに取り掛かっていることなど、重要な幾つかの情報が判明しています。詳細は以下の通り。
- ゲーム部分に関するディテール
- サーバーベースのPvPが復活。前作プロデューサー宮崎氏は『Demon's Souls』のようなサーバーベースのゲームプレイへの帰還を薦めている
- Edge編集部は10分間のプレイスルーを視聴し、『Dark Souls 2』はグラフィック的に大きく進歩したと語っている。VGAで公開されたトレイラー(上部参照)に近いクオリティとのこと
- グラフィックは全箇所にダイナミックライティングとスムーズなアニメーションが施され、『Watch Dogs』と『StarWars 1313』と同等の次世代機らしさを感じたと記者
- 『Dark Souls 2』は直接的な続編となり、ほぼ同様のサイズのオープンワールドを持ちながらも、更なるコンテンツや興味深いエリアにより濃密度は増している
- マップエリアのデザインにおけるメインコンセプトは“他のゲームに無いようなエリアを作ること”だった
- 今回のゲームの舞台はロードランでは無い。ワールド名は物語におけるキー要素であり、これらの詳細は後日明らかにされる
- 開発を新たに指揮する渋谷氏は、ゲーム内におけるアクションを強化したいと考えている。同氏は過去にアクションゲームに携わってきたため、この分野に貢献できると感じている
- 渋谷氏は“誓約システム”を明快で、より扱いやすくしたようなシステムを作りたいとコメント
- “モラルシステム”のような種類の機能が搭載される
- ストーリーやメッセージはさらに巧妙なものにしたいと渋谷氏。ストーリー内やワールドにて見逃してしまえるような、更なる隠された秘密(シークレット的な要素)を約束している
- 渋谷氏によれば、微かなヒントや手がかりを解読するプレイヤーの能力が、ゲームの難易度とチャレンジ性を決定するだろうとのこと
- ゲームの進行で手に入れた手掛かりを解き明かすようなシステムが搭載される
- 太ったグロテスクなモンスターがゲーム中に登場、渋谷氏によればゲーム内のマッドサイエンティストが生み出したモンスターとのこと
- ナズグルのような黒いライダーが登場、悪人の死刑執行人のような存在
- 開発に関するディテール
- 開発は昨年の9月に開始され、『Darl Souls』のパッチやDLCコンテンツなどと並行して進められた
- ゲームは現在25%が完成しており、チームは『Darl Souls』の際よりも巨大なものとなっている。ゲーム内のワールド内部を作成するスタッフは初代作品の倍に近い
- ゲームは恐らく2013年には出来上がらない
- 新しいディレクターである渋谷知広氏、谷村唯氏は、フロムソフトウェアの『Another Century's Epidode』シリーズのディレクションを務めていたスタッフ。宮崎氏の変わりにこの2人を配置する決定は会社による意向で、From Softwareとバンダイナムコゲームスは新鮮な方向へとシリーズを進めようとしている
- 宮崎英高氏は『Dark Souls 2』の開発に直接的には携わっていない。同氏はディレクターやプロデューサーでは無く、単なる“スーパーバイザー(監督者)”に過ぎない
- スーパーバイザーではあるが、宮崎氏は開発のスタートと定期的なチェックに関与するだけで、一切の開発に関する決定を行わない。同氏は『Dark Souls』におけるパッチでの失敗を理由に、時間通り各種リリースが行えるようチーム関係の強化を務めている
- 宮崎氏は『Darl Souls』におけるパッチ問題について、100%完成していないゲームを出したと後悔しており、『Dark Souls 2』は完成した状態でローンチしたいと考えている
- 宮崎氏は現在全ての時間を“新作ゲーム”のディレクションに注いでいる。この新作ゲームが新規IPなのか続編であるのかは明らかにされていない


- (1): 水色のコートとグレーの鎧を着た今作のメインヒーロー。渋谷氏はまだ決定はしていないものの、今作で雪や吹雪といった天候の要素を検討していることを明らかにしている
- (2): 薄い刃を持ったベル型のダガー武器、使用すると音が鳴る模様
- (3): 神秘的な海岸線の近くに存在する寺院を描いた景観スケッチ。今作ではシリーズで今まで無かった、強い風や波の発生する海や海洋のコンセプトに挑戦している
- (4): 三日月状の武器を両手に持ったグロテスクな敵。マッドサイエンティストによって様々なクリーチャーの部位からフランケンシュタインのように生み出された存在
- (5): 斧を装備したドワーフのようなイメージ。渋谷氏によれば地下で生活するキャラクターとのこと
- (6): 蜘蛛のミュータントのようなモンスター。宿主は実際に蜘蛛に取り付かれており、頭蓋骨に突き刺さった足が彼の脳を様々な方法で操作する
- (7): ゾンビのような姿のキャラクター。渋谷氏曰く“トップ・シークレット“
- (8): ナズグルのような姿を持った黒い戦車と乗者。悪に染まった者を処罰する不死の処刑人。渋谷氏曰く本作では“モラルシステム”のようなものが存在し、プレイヤーと彼らが出会う可能性もあるとのこと。同氏はプレイヤー向けに船やボートなどといった乗り物の要素を検討していることも明らかにしているが、これも決定案では無い
全ての雑誌スキャンイメージが気になる方は、海外サイトGaming Everythingよりチェックしてみてください。
(ソース: NeoGAF via Gaming Everything , Gematsu)
【UPDATE】(2012/12/16: 8:00): 幾つかのディテールを加筆しました
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