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『Super Meat Boy』が人気を博したTeam Meatが送る新作『Mew-Genics』の新情報が公開されています。ネコが大勢出てくること以外よくわかっていなかった本作ですが、まず最初にどんなゲームなのかについて
『ザ・シムズ』と『ポケモン』を足して2で割って、『どうぶつの森』を少々、『たまごっち』をひとつまみ加えたもの、と表現すべきだと思う。でも、ゲームの中核部分はまず今までお目にかかったことのないものだね。
分からないようでなんとなく分かるような、かつ力強い開き直りらしきものを感じる説明です。続いて、ネコを中心に展開するゲームにおいて、プレイヤーは"cat lady"なる環境を介してネコの世話をすることになると解説。ただし、ネコたちがまるで生きているかのように感じるよう創っており、そしてプレイごとにもたらされる結果が織りなす物語が何かしら意味を持つことになる、としています。
要するに感情移入してしまいそうなネコ・シミュレーターといったところと推察されますが、その複雑な魅力を伝えるためにショートストーリーが紹介されています。一部抜粋すると、
先週、私は早朝まで太ったメスネコのPuddleと一緒に遊んでいた。私は酔っ払っていて、彼女をCryo-cubeから出して、新しく生成された仲間Champと一緒にさせることにした。
(中略)
つまり、Champはウスノロだから、餌を食べようとしたときに丁度Puddleに蹴りを入れられてしまったせいで、トラウマを植え付けられてしまったのだ。彼はあらゆる食べ物に恐怖していた……そして残念ながらまもなく屋根裏で死んだ。
(中略)
つまり、Champはウスノロだから、餌を食べようとしたときに丁度Puddleに蹴りを入れられてしまったせいで、トラウマを植え付けられてしまったのだ。彼はあらゆる食べ物に恐怖していた……そして残念ながらまもなく屋根裏で死んだ。
さらに物語は続き、別のネコGoonとDotが登場します。こちらの決まり手は猫エイズ。なるほど、面白さが強く伝わって来ました。
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真っ当に解釈すると、いわゆる遺伝的アルゴリズムを活用したシミュレーター系のゲームのようです。解説用の短編からも妙に多くの変数が用意されているであろうことは想像に難くありません。そのパターンの豊富さについての定量的な尺度として、登場するネコのパターンは25,418,658,283,290,000,000,000,000通り。読めないので漢字を使うと、25𥝱4168垓5828京3290兆通り。どこかのシューティングゲームもびっくりな力強い命数が飛びでたところで、2ヶ月くらい前の段階から2千倍ほどになっている点も念のためお伝えしておきます。ちなみに、このパターンにはネコの状態やサイズ、アニメーションセットや統計情報および性格は織り込まれていません。
「○○パターンの組み合わせが!」的な売り文句への挑戦状を叩きつけてきた『Mew-Genics』、プラットフォームはSteam/iOS/Androidにくわえ、その他の可能性も示唆されています。気になる発売日は年内リリース予定。次の情報公開でまたネコの多様化が爆発的に進んでいることを期待したいところです。(ソース: Team Meat via VG247)【関連記事】 Team Meat謎の新作『Mew-Genics』の一部プラットフォームが発表
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