先週末ついに予約が開始されたものの、999.99ドルという価格設定に対し「高い」とのネガティブな反応もコメント欄や一部コミュニティにて見受けられたSteamBox製品の1つ“Piston”。そんな中、同機の開発をつとめるXi3 Corporationが海外サイトのインタビューに応じ、Pistonの拡張性などに関するディテールを明らかにしました。
海外サイトSiliconeraのメールインタビューに対応したXi3のマーケティング統括責任者David Politis氏は、以前から言っていたようにPistonはコンソールでもあり、なおかつモジュラーコンピューターの中核でもあると説明。モジュール形式でアップグレード及び変更が簡単に行えると、その拡張性をアピールしました(なおモジュール型のアップグレードが存在することは正式発表時より伝えられている情報)。
予約ページでは黒1色のみが掲載されていましたが、外部の金属筐体にはアートワークや異なるカラーやパターンのものが用意されているとのこと。また内部でも以下のようなパーツが変更可能となっており、3枚のボードを交換することで様々な拡張を実現しているようです。
- プロセッサーボード(Piston内には3種類のボードがレイアウトされており、その中心に存在するボード)
- 主要I/Oボード(主要な入出力の接続部を有し、SSDも保持するボード)
- 第二I/Oボード(ビデオポートと電源コネクター、オン/オフボタンを有するボード)
- I/Oボードに関しては他社も制作することを可能にする予定(ただし合理的な判断であれば)
- APU(AMDが販売している統合されたプロセッサーとGPU)。ソケットに入れられておりハンダ付けはされていないため変更可能
- RAM
またこれとは別件となりますが、海外サイトGeek Exchangeのインタビューにも登場したDavid Politis氏は、PistonがLinuxやAndroidと複数のOSを動作させることが可能であるとコメント。一方で通常出荷分のPistonにはWindows OSが搭載されており、詳細は不明ですがUIに関しては先日公開されたXi3のカスタムインターフェイスとWindowsのインターフェイスどちらかを利用できることが明らかにされています。
(ソース: Siliconera)
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