
●Eurogamer: 90/100
『Blood Dragon』はシールドのようなバカバカしさをまとっている。芸術的批判に耐えうる野暮ったいレトロ自慢と本物の超大作から借りたメカニズム。私達に残されているのは楽しむという事だけであり、それは豊富に用意されている。『Blood Dragon』は『Far Cry 3』における最高の要素全てを凝縮し、安っぽいナンセンスを振りかけ、フィナーレまで突き抜ける。それはあなたを馬鹿みたいにニヤニヤさせ続けるだろう。
●GameSpot: 85/100
あなたがそうと決めれば『Far Cry 3: Blood Dragon』は4時間程度で駆け抜ける事ができるかもしれませんが、なぜこの素晴らしいゲームを急いで終わらせてしまうのでしょう? 本作には発見の喜びがあり、ビデオテープの収集は単なる時間潰しではなく、非常に面白い映像や武器アップグレードが見つかります。全てのコレクタブルを集め、全てのサイドミッションを遂行し、数十体のドラゴンを倒して行くのであれば容易に2倍以上の時間がかかります。『Blood Dragon』を楽しむのにルービックキューブやPac-Man Feverの時代を愛している必要はありませんが、もし愛しているならばこのアクション満載のシューターはどストライクでしょう。
- 長所
- 滑稽なセリフ及びコレクタブル
- 豊富でスマートな1980年代ポップカルチャーネタ
- ブラッドドラゴンを相手にするのは常に楽しい
- 洗練されたレベルと任務はステルスにやりがいを与える
- 多くの素晴らしい開放的なアクション
- 短所
- 若干おかしい敵の挙動
- いくつかの酷いジョーク
●IGN: 80/100
『Blood Dragon』のユーモア、ノスタルジア、自覚あるバカバカしさなどの遊び心に満ちた焦点は、アフリカの軍拡競争や熱帯の社会病質者より遥かに重要な主題、“ゲームは本当に、本当に楽しい”という事を探求します。このコミカルで弾けたシューターは『Duke Nukem Forever』に絶望的に欠けていたウィットとド派手な楽しみで『Far Cry 3』の素晴らしい銃撃戦を装飾しています。『Blood Dragon』には一味違った魅力があり、見逃すべきではありません。
- 長所
- 愉快なセリフ
- ブラッドドラゴンの手なづけ
- 素晴らしい武器とアップグレード
- 短所
- 少ないステルス
- 簡単すぎるデフォルト難易度
●VideoGamer: 70/100
『Far Cry 3: Blood Dragon』は僅かに期待はずれです。しかしながら、クリアした後に再びゲームに戻っている自分がいました。『Far Cry 3』の心を捉えて放さない魅力は維持されており、またいわゆる“叙事詩的”なストーリーを語ろうとしないSci-Fiシューターをプレイするのは楽しいです。
- 長所
- 良いサウンドトラック
- Far Cry 3と同じくらいの中毒性
- 短所
- ずば抜けた点が足りない
- ミッションの種類が少ない
●GameFront: 68/100
『Blood Dragon』の独特なコンセプトは鮮やかなビジュアルや幾つかのユーモアあるジョークを提供します。Ubisoftは『Far Cry 3』の人気と80年代ノスタルジアゲームの流行(特に『Hotline Miami』)に乗っかり、ゲームを本当に印象的なものにするために必要なトーン、アートディレクション、ゲームプレイの間の結合を欠くゲームをリリースしました。『Far Cry 3: Blood Dragon』は良いギミック(恐らく価格面では素晴らしい)ですが、まだギミックのままです。
- 長所
- オーストラリアのPower Gloveによる絶品のサウンドトラック
- 自由度の高い『Far Cry 3』のコアゲームプレイはしっかりと維持されている
- 極めて良いアートディレクション
- 幾つかの非常に愉快な瞬間
- 短所
- オリジナルのゲームからの変更点は殆どが表面的なもの
- 演出の創造性は武器、敵、エンカウンターデザインの創造性とは一致しない
- くだらなくて面白いはずのゲームの側面は単にくだらないだけ
2013年5月1日にPC/XBLA/PSNで配信された『Far Cry 3: Blood Dragon』の海外レビューをご紹介。『Far Cry 3』のシステムをベースに、本編の雰囲気とは大きくかけ離れた80年代の未来観をモチーフとした本作ですが、メタスコアはPC版が81(レビュー数: 10)、Xbox 360版が79(レビュー数: 36)、PS3版が79(レビュー数: 8)となりました。
レビューでは『Far Cry 3』の中毒性をそのままに、80年代風味のビジュアル、ユーモア、サウンドを詰め込んだゲームプレイが高く評価されています。欠点としてはミッションの種類が少ない、簡単すぎる、プレイ時間が短すぎる、などの部分が指摘されていますが、それらは本作のコンセプトの勢いを衰えさせるようなものでは無く、価格(14.99ドル/1200MSP)を考慮すれば十二分に楽しめる作品となっているようです。
(ソース:Metacritic)
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