今年初開催となった同性愛者ゲーマーによるゲームイベントGaymerXにて、EAのパネルに参加した『The Sims 4』のリードAIプログラマーDavid"Rez"Graham氏は「彼はただやり遂げたんだ」とDornbos氏について語りました。ある日Dornbos氏が同性愛表現の導入を始めたものの、Maxisでは周囲の誰も疑問を持つ事なく、皆がクールなものだと感じていたとGraham氏は過去を振り返っています。
『The Sims』は人類の振る舞いを面白おかしくありのままに表現することを狙った作品であり、ホモセクシャリティは人類による1つの愛の形としてすでに認知されているものです。「僕はホモセクシャリティはただ昔から地球上に存在しているものだと考えているし、我々はワールド内で人々をシミュレートすることに挑戦しているからね」と続けるGraham氏。
しかしパブリッシャーのElectronic Artsに同性愛の表現を認めさせなければならず、Maxisはゲーム内にてプレイヤーが探し求めない限りはこの表現が登場しない選択性を加えたそうです。Graham氏は「プレイヤーが探しださない限り(同性愛的な表現は)見つからない」と説明しています。
また今でこそ巨大フランチャイズに成長したものの、当時EAは『The Sims』をちょっとしたカジュアルゲームだと受け止めており、巨大なトリプルA級タイトルのように厳しい目は向けなかったそうです。Grham氏は「EAは『The Sims』が成功するなんてこれっぽっちも考えていなかったし、酷いアイディアだと思っていたんだ。“誰がこんなゲームをプレイするんだ”?とさえもね。だからこの手のことを忍び込ますのに成功したんだ」と当時を振り返っています。
Graham氏は「我々が同性愛表現をどう支持するか」というような事は一切考えておらず、「我々が同性愛表現をどのように支持したいのか」にのみ集中しているともコメント。ホモセクシャリティを特別な行為として支持するのでは無く、地球上に存在する1つの愛の営みとして開発側がどう表現したいのかにフォーカスしていることを訴えています。
(ソース: Joystiq)
【関連記事】
同性愛者向けコンベンション“GaymerCon”をElectronic Artsがサポートへ
世界初となる同性愛者向けのコンベンションGaymerConのKickstarterが開始
Lionheadの開発者が同性愛差別でマイクロソフトを訴訟。社内で悪質な嫌がらせ?
『Army of Two』は同性愛表現?米国の倫理団体がゲームを非難、子を持つ親達に警告
ニュース アクセスランキング
-
ダンジョンRPG『エルミナージュ』家庭用シリーズ第1弾は『エルミナージュ オリジナル』に決定!発売時期は2025年夏、ゲーム画面や詳細は3月下旬に公開へ
-
【PC版無料配布開始】魔法が自作できる見下ろしアクションADV『ミストラリアの魔術師』Epic Gamesストアにて
-
『モンハンワイルズ』のキャラメイクは「顔テクスチャ」が決め手!あえてデフォルト顔を使って、“美人”のコツを紹介
-
「やだ…私のゲームまるまるコピーされて売られてる…!?」海外ゲーム制作者、掲示板で告発
-
3DダンジョンRPG名作『エルミナージュ』シリーズ、現行家庭用機で復活!第一弾は2025年初夏予定―続報は2月の中旬すぎに
-
「90歳になってもゲームを更新していたら面白いと思う」―エリック・バロン氏が『Stardew Valley』の更新はいつまでも続けていたいという考えを明らかに
-
『Elona 2』開発元が原作者との契約資料を公開―開発におけるIPの独占的、永久的利用を許諾する内容明かされる
-
『ダークアンドダーカーモバイル』タイトル変更の見通し―KRAFTONとIRONMACEの契約終了で
-
【大喜利】『ゲームキャラが書いた謝罪文にありがちなこと』回答募集中!
-
『モンハンワイルズ』西野七瀬さんが、久々復活のイャンクック狩猟にチャレンジ!しかし開発陣からは「本作では別の先生役がいる」とも