炎天下の中、非常に多くのファンが開始前から列を作る中、1フロアを貸し切り、対戦13セットの26台とシングル4台という正気の沙汰ではない台数を揃えた今回のロケテストですが、オープニングイベントには、MCとしてセガのセクシー齊藤氏、本作のプランナーであるアークシステムワークス関根一利氏、総監督の石渡太輔が壇上し、トークセッションを行いました。
従来の『GUILTY GEAR』シリーズとは異なり、「Unreal Engine3」を採用した3Dグラフィックスとなった本作、ファンからも期待と混乱が入り混じったワクワク感がヒシヒシと伝わってきますが、筆者もじっくりと触ってきたのでインプレッションと併せてお届けします。
何処となくグラフィックに『HardCorps:Uprising』ぽさを感じる『GUILTY GEAR Xrd -SIGH-』は、『GUILTY GEAR 2』に続くストーリーが繰り広げられる『GUILTY GEAR』シリーズの最新作。なお、タイトルの『Xrd(イグザード)』とは、「X(ゼクス)」と「3(サード)」を合わせてた造語だとか。
現段階では何体のキャラクターが登場するかは不明ですが、今回のロケテストでは以下のキャラクターが実装されました。
■ソル=バッドガイ
・コンセプト:必殺技を順番に出すだけで暴れられる入門キャラクター。
■カイ=キスク
・コンセプト:グラインダーに各スタンエッジを放つ事により、攻撃を変化させることが可能になり、スタンダードであるがアクセントもある。
■メイ
・コンセプト:キャッチーでアクロバティック。それでいて少ない手数でダメージを与えられる。
■チップ=ザナフ
・コンセプト:装甲含め、さらに忍者感が増し、壁に張り付いてからのバリエーションが豊富。
■ミリア=レイジ
・コンセプト:フィールドを活かした戦い方ができるスピードキャラクター。
■ポチョムキン
・コンセプト:見た目も、新技も従来から変化をもたらす。
■ヴェノム
・コンセプト:よりビリヤードぽさを出し、玉を打つアクションが活躍する場面を増やす。
なお、「いったいお前に何があったんだ!?」というぐらい変貌を遂げた「ポチョムキン」ですが、社内も騒然だったようで、目新しさと最近のニーズを考えた結果だとか。またボイスに関しては、新収の収録がまだ終わっておらず今回は過去作のボイスを使用。
そして気になる3Dの部分ですが、石渡氏に直撃してきました。氏曰く「3D導入は、あくまでも演出としての3Dであり、それをゲームシステムに落とし込むと、操作がアナログになってしまうため徹底排除しました。」とのこと。というのも、本作のテーマの1つが「原点回帰による新たしい『GUILTY GEAR』」であり、様々なプレイヤーが入りやすい作品作りを目指しているため、「格闘ゲームのそもそもの面白さとはなんだろう」というのを追及したのが本作だそうです。その例として、「ロマンキャンセル」の見直しと「ボタン配置の切り替え」があります。「ロマンキャンセル」では、従来は攻撃をヒットさせる必要がありましたが、本作ではあらゆる直前の行動を中断させることが可能に。さらに、自分以外の時間が遅くなります。これにより、様々な応用が利くようになり、遊びの幅が広がったと言います。そして「ボタン配置の切り替え」では、FPSを例にあげ、「格闘ゲームにも操作の統一化が必要」という考えがあるらしく、『GUILTY GEAR』『BLAZBLUE』『P4U』のボタン配置が用意。アークシステムワークスの作品を触ったことのあるプレイヤーならば、すぐになじめる仕組み図りが施されています。
さて、話は3Dに戻りまして、その採用の理由も伺いました。石渡氏は、「元々、ゲームセンターの筐体はブラウン管でしたが、今後は4Kなんて言われていますよね。もちろん2Dであったり、ドット絵の魅力はありますが、4Kのドット絵ってよくわからないじゃないですか。なので今後5年、10年を見据えて、格闘ゲームの新時代という意味で、ビジュアルインパクトを増すために3Dを採用しました。」と述べ、実際に触ってみると、確かに『GUILTY GEAR』。3Dモデルではあるものの、アークシステムワークスの職人技ともいえるアニメーションは健在であり、従来のシリーズよりも遊びやすい印象を受けました。なお、3D演出としては、ゲーム開始時のキャラクター登場演出や勝利演出、敵を吹き飛ばし、空中コンボが開始する瞬間に、覚醒必殺技がヒットした時に演出が入ります。それにより、プレイの邪魔になるのではなく、逆に「今から始まりますよ!」と視覚的にチャンスを知らせてくれます。では、新要素はないのかと言えば、そういうわけでもないようです。ゲームシステムは、開発中であるため明言を避けましたが、石渡氏はコミュニティー作りの要素を強調していました。氏は、飲みの席を例にあげ「ネット時代ですが、飲みの席で隣になった人と仲良くなる事が今流行っているようで、これはゲームセンターにも同じことがあるじゃないですか。なので、ゲームセンターが昔のように活気を取り戻し、コミュニティーを築ける場所にしたいですね。それをするためには、ゲームそのものが面白くなくてはいけませんし、コミュニティーを築く仕組みをシステムに落とし込む必要があると考えているため模索中ですね」とゲームセンターがもたらすコミュニケーションの大切さを語り、齊藤氏も「自分も石渡と同意見ですし、ゲームセンターで育ったので、恩返しをしたいという気持ちもあります」と仰っていました。
気になる今後の展開に関しては、明日より行われる「お祭り」に合わせて今回ロケテストが実施され、これには「地方のユーザーも参加しやすい」という意図があるようで、次のロケテストは現段階では未定。コンシューマーに関しても、アーケードの開発に専念しているようで、例え移植されるとしても、まだまだ先になりそうです。
『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-』第1回ロケテストは、8月9日(金)~8月12日(月)の10:00~24:00にセガ秋葉原 1号館 4Fにて行われています。会場では、ロケテストの他にも展示ギャラリーや記念品配布(参加者のみ、数量限定)が実施されていますので、近場の人や「お祭り」に参加する人はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
<プレゼントのお知らせ>
インサイドと姉妹サイトのGame*Sparkでは、今回のロケテストの会場に張り出されたポスターを2名様にプレゼントいたします。プレゼントをご希望の方は、利用規約を読んで同意した人のみ、名前(HN可)、ご覧になったサイト名、編集部に対する一言メッセージを記載の上、題名に「『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-』ロケテスト プレゼント希望」と明記のうえ、「webmaster@inside-games.jp」までお送りください。当選者には折りかえしメールでお返事を差し上げます。
※イベント用のため、若干の傷みがあります。あらかじめご了承下さい。
※期間は8月9日~8月16日までです。
■利用目的
・メールでお送り頂いた個人情報は、プレゼント当選の発送のみ使用します。
・メールをお送り頂いた方のみ、プレゼント当選の対象とさせていただきます。
■個人情報について
・プレゼントの発送の為であり、それ以外の目的では利用いたしません。
・弊社の個人情報保護についての考え方を記載した「個人情報保護方針」をお読みください。
http://www.iid.co.jp/company/pp.html
・個人情報の預託は予定されておりません。
・個人情報の第三者への提供はありません。
・当選者が決定次第、個人情報は破棄します。
上記内容を承諾し、弊社の「個人情報保護方針」に同意いただいた場合のみ応募してください。皆様のご応募をお待ちしております。
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