ドイツベルリンを拠点とするスタジオEffective Evolutionsは、サバイバルホラーゲーム『U55: End of the Line』を正式発表しました。同作はクトゥルフ神話で良く知られる小説家H.P.ラヴクラフトの世界観をモチーフにしており、舞台は現代のベルリンの地下鉄となっています。
ゲームの主人公はベルリン在住のアメリカ人学生David。ガールフレンドに会うため中央駅へ向かう最中、乗っていた電車が謎の事故を起こしてしまったというのが本編のあらすじで、プレイヤーは暗闇に包まれたベルリンの地下鉄をスマートフォンの明かりを頼りに進み、脱出を図ることになります。
ジャンル自体は一人称視点のサバイバルホラーゲームとなっており、Effective Evolutionsの話によれば『Amnesia』や『Dead Space』や『サイレントヒル』、そしてクトゥルフ神話ホラーADVの代表作『Cthulhu: Dark Corners of the Earth』のようなホラーゲームにインスパイアされているとのこと。映像では名前が挙げられたタイトルのような寒々しい空気感と、闇に蠢く者の声を確認することが可能です。
なおゲーム中のDavidは非常に脆弱な存在で武器も持たず1人暗闇の中を突き進んでいくことになります。しかしDavidはスマートフォンに翻訳やフラッシュライト、ナビや動物の声といったアプリをダウンロードしたり、より大きなバッテリーなどアクセサリを装着することが可能で、これが地下鉄からの脱出に役立つこととなる模様です。
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また同作の大きな特徴となっているのがステレオヘッドフォン向けに用意されたという特殊なサウンドシステム。同作では左右から微妙に異なる周波数を出すことでプレイヤーの脳波に影響を与え、特に感情をコントロールすることが可能という1839年に発見されたバイノーラル・ビートが採用されており、これによってゲームをプレイ中のプレイヤーの気分を盛り上げたり沈めたりすることが可能となるそうです。
人体への悪影響を懸念するユーザーのためバイノーラル・ビートはオプションにてオフにすることが出来るそうですが、今までのホラーゲームには無かった新しい手法だと言えます。
『U55: End of the Line』はKickstarterにて11万5千ドルの開発資金獲得を目指しクラウドファンディングを実施中。集まった額によっては話題のVRヘッドセットOculus Riftへの対応も行われるようです。