もしナチスドイツが第二次世界大戦に勝利していたら?そんな架空の世界が舞台のシングル専用FPS『Wolfenstein: The New Order』、gamescom 2013ベセスダブースにてそのアーリーデモを1時間弱プレイする機会がありましたのでレポートをお送りいたします。
『The Chronicles of Riddick』や『The Darkness』などを手がけた主要メンバーらで構成するMachine Games、その彼らなりの新解釈でリブートされた新Wolfenstein、『Wolfenstein: The New Order』。ナチスが支配する1960年代の独裁世界に植物人間状態から復活した我らがBJが反旗を翻す!ネタバレになるので詳細は語れませんが、序盤から怒涛のアクションが繰り広げられます。またそれを上回る、内容の濃いドラマも。マッドサイエンティストあり、人体改造あり、どちらの仲間を助けるか究極の選択あり、精神病院に収容もあり、大脱走ありとたった1時間足らずの序盤のデモプレイにお腹いっぱいてんこ盛りの詰め込み様です。主人公はシリーズを通してお馴染みのB.J.Blazkowicz、米陸軍あがりの諜報員という設定です。シングルプレイ専用だけあって設定やシナリオもかなり凝っている様子、わずか1時間弱のプレイですがぐいぐい引き込まれてしまいました。
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佳作アクションを手がけてきた開発者らで構成するスタジオだけあってアクションやシューティングの部分はかなり洗練されている出来です。軽めの挙動に軽快な射撃、2丁拳銃や2丁マシンガンで爽快に敵を薙ぎ払うフィールはid Softwareが90年代に作っていたFPSのDNAを感じられる作風と言いましょうか。
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悪趣味とも取れるほど悪ノリが過ぎるナチスの悪役ぶりは好みが分かれるところでしょうが、ドラマ性の高い良質なシングルFPSをお探しでしたら是非チェックされてみてはいかがでしょうか。対応機種はPC、Xbox 360、Xbox One、PS3、PS4の5機種にて2014年内に全世界発売予定。日本版の詳細発表も待たれるところです。