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今年8月にKickstarterでの資金調達に成功し、Steam Greenlightでも通過作品として選出されていたThe Fun Pimps Entertainment開発のオープンワールドゾンビサバイバル『7 Days to Die』が、Tripwire Interactiveの人気サバイバルCo-op FPS『Killing Floor』のアセットを無断で使用し、デジタルミレニアム著作権法に違反するとしてSteam Greenlightから削除された事が明らかとなりました。
Tripwire Interactiveの代表として本件の詳細を伝えたゲーム専門の弁護士Tom Buscaglia氏によれば、昨年とある人物が『Killing Floor』に登場する感染者Clotのモデルを抜き出しUnityアセットストアにて無断で販売。それをThe Fun Pimps Entertainmentが購入し『7 Days to Die』で使用してしまったとの事です。
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左: 『7 Days to Die』に登場するゾンビ 右: 『Killing Floor』のClot
Unityはすぐさま同アセットの販売を停止し、販売者を追放。すべての購入者にアセットが盗まれたものであると通知しました。更にTripwire Interactiveは『7 Days to Die』のトレイラーが公開された際にThe Fun Pimps Entertainmentと連絡を取り、そのアセットが使用できない旨を説明。
The Fun Pimps Entertainmentはアセットがプレースホルダーであり置き換えられるだろうとTripwire Interactiveに伝えましたが、現在まで置き換えられる事はなかったそうです(一部支援者にはアルファ版もリリースされている)。
該当アセットは14秒あたりに登場
その後、The Fun Pimps Entertainmentとの連絡が取れなくなり、Tripwire Interactiveは弁護士Tom Buscaglia氏に問題の解決を依頼。『7 Days to Die』のフォーラムにてこれまでの経緯を公表し、Steam Greenlightからの削除に至ったとの事です。
なお、The Fun Pimps Entertainmentは既に謝罪し、該当アセットを削除した新しいビルドの開発に取り組んでいるそうです。Tripwire Interactiveによって新しいビルドに『Killing Floor』のアセットが含まれていない事が確認されれば再びSteam Greenlightに復活するのではないでしょうか。
Tom Buscaglia氏は今回の件について、「The Fun Pimps Entertainmentの人達はルーキーではないのだから、よく考えて行動すべきだ」と語っています。