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PS4開封レポート前編からのあらすじ: 信長上洛の報を聞き、謙信はDUALSHOCK 4を落とすほど狼狽えたという。時の将軍足利義昭よりPS4管領職を賜った謙信にとっ……あ、違いました!
前編では、ロンドン在住の筆者が諸事情によりアメリカから個人輸入したPS4を、開封して配線、OSアップデートを完了して「さあ遊ぶぞ!」と言うところまでお届けしました。今回はそこから実際にゲームを遊んでみて、さらにシェア機能やPS Vitaを使ってのリモートプレイ等もレポートしてみたいと思います! ワーワードンドンドン!!
と言うことで用意したのはこちらの2本。
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次世代機ゲームで現在最高グラフィックの呼び声高い『KILLZONE SHADOW FALL』とBF4でお馴染みの『デデンデッデデンデン』です。あ、逆でした。どうにも早く遊びたい気持ちが先行しすぎて脳内がわちゃついてます。ちょっと深呼吸。はい、オンラインでは64人対戦もサポートしているPS4版『Battlefield 4』です。早速この2本を使って体験レポートお届けします。
とその前に、PS4専用コントローラーDUALSHOCK 4の使用感を軽く。
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DUALSHOCK 3と並べて横から見るとわかりますがグリップ部分はかなり長めになってます。そして握り柄は楕円状に膨らみ、表面はマットな処理が施されしっかりと握れる造りに。デュアルスティックは低目の安定型、スティック頭頂部の凹みは親指の腹に吸い付くようにフィット。L2R2トリガーの弓なりも人差し指の腹に引っかかりよく、両手でホールドした時の手との一体感は筆者が今まで触ってきたのどのコントローラーよりも一段レベルの高いものに仕上がっていると言う印象です。
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ちなみに一部ネット等で話題になっていた両ツインスティックを内側に倒すとPSボタンに干渉するのでは?という問題ですが、写真を見ても分かる通り親指の外側に1センチ大の突起物でもついてない限り干渉なんて全く心配ないかと思われます。
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それから使っているうちにスティックが削れて粉が出るという粉ふき問題ですが、左スティックを掴んで強力にグリグリ1分間ほど回してみましたが粉どころか傷ひとつつきませんでした。あえて難を挙げるとするならば、スティック越しにアプローチが必要なタッチパネルの位置でしょうか。パネル操作の時に親指の付け根辺りがスティックに触ることがありました。それからこれは個人的な好みの範疇でしょうが、L3/R3のスティック押し込みの入力が若干固めに感じられました。以上、参考になれば幸いです。
では次に『KILLZONE SHADOW FALL』のディスクを挿入してインストール時間を計ってみましょう。ディスクを挿入すると自動的にインストールを開始、すると、え?もう?と言う間に完了し、ゲーム開始を選択可能になりました。時間にして大体1分10秒程度。PS3の長いものでは数十分かかっていたインストールに比べると恐ろしい早さ!流石の次世代機なのであります。
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と言うことでゲーム開始、イントロが始まると初っ端から度肝を抜かれるグラフィック!
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これがローンチですよローンチ!? これがハードの発売日と同じ日に遊べるゲーム!? 信じられない。ローンチと言えばどちらか言うとグラフィックよりもインパクトとかアイデア勝負みたいな感じじゃないですか!?それが今の時代はこうなのか…隔世の感を感じずには居られません。こちらの男性は主人公を育ててくれた義理のパパ。
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とある事情で本当のパパに代わりこの義理のパパに育てられた主人公、気がついたら一人前の工作員になってました。義理パパの命令で危険な任務に赴く義理の息子。世の中甘くありません。「(本当の)父さん…、ベクタの春はまだ遠いみたいです……」。とここで一通り遊んでみての感想ですが「KILLZONE SHADOW FALLは多彩な要素が盛り込まれ、且つとても丁寧に作られたFPS」と言う感じでしょうか。スニークミッションあり、OWLと呼ばれるドローンを使って高低差無視した滑空移動をしたりCo-opしたりと、ほんの序盤を遊んだだけなのに面白要素が満載です。また動作は全般にスムースで、DUALSHOCK 4の機能を余すことなく使う操作性もとても良く練られたものに昇華されています。
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おっと今の見た!? 凄いキルだったよね! 高いとこから飛び降りて1人目をナイフキル、そして振り返りざまに2人目の首を撚ってキル。流れるような華麗なプレイ!
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あ、周りに誰も居ない。凄い自慢したいのにー!そんな時は慌てずシェアボタン。
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するとその瞬間まで15分間、バックグラウンドで継続的にキャプチャーされていた動画か、シェアボタンを押した瞬間のスクリーンショットをインターネット上にアップロード出来るようになってます。或いはその時点からの生放送を開始することも。実況プレイ等をされる方にはとても便利の良い機能ではないでしょうか。ここは試しにスクリーンショットのアップロードを選択してみましょう。するとシェアする先を選択する画面に。
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現在のところ2つのSNSツールが選べる様になっています。あとはコメント等をつけてアップロードするだけ、とわずか数ステップの手順で動画やスクリーンショットをネット上に公開。非常に簡単でお手軽! この間一切の説明書の類を見ていません。また一連の作業中、いつでも戻るボタンを押すことでゲームに復帰可能。全てオンメモリで動いており、ゲーム内からSNSクライアントやブラウザへの切り替えも全くのシームレス。あんなパワフルなゲームを動かしながらこんな事も並行して出来ちゃうの!?とPS4の底力を感じさせる一連の動作なのでした。
それでは次に『Battlefield 4』を使ってPS Vita上でのリモートプレイを実践してみましょう。ディスクを挿入するとカメラを用意する間もない程のスピードでBF4はインストール完了。早速起動してみま…っとここでトラブル発生だ~!!
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どうやらBF4の言語設定が強制的にスペイン語になってしまってるようです。オラ!ムーチョスアミーゴス!
調べてみたところこれはPS4のシステム言語をアメリカ英語以外に設定することで発生する、『BF4』US版の問題のようです。ここはPS4の本体設定に戻り、システム言語を日本語からアメリカ英語に変更することで回避。前回の伏線はここに繋がっていたのだッ!(ちなみに現在はパッチにて修正されているようです)
それでは気を取り直してPS Vitaをペアリングしてみましょう。USBケーブルでPS4とPS Vitaを接続。次にPS4のメニューの設定からPS Vita接続設定を選択、するとPS Vitaに入力する8桁の数字キーが発行されます。
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それをPS VitaのOSを最新バージョンに搭載されているPS4リモートのアプリを起動して入力しますと……。
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え?これだけ? うん、だってほら!
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うわ~マジで簡単すぎ! TVに映しだされている画面と同じものがPS Vitaの画面上にも! 勿論PS Vitaをコントローラーにして自由に操作可能。これはちょっとカルチャーショックなくらいの驚きです。PS4のゲームが手のひらの中で、遜色ないクオリティーで遊べる。いや、発色など有機ELの特性を活かしてむしろ家のTVよりもきれいな程。序盤のミッションを遊んでみます。
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懸念されていた遅延問題に関してはPS4とPS Vitaをアドホックで接続している限りは問題ありません。文字通り第二のスクリーン、ゲーム自体は快適に動きます……が! 『BF4』に関してはいいかなあ…やんなくても。と言いますのもゲーム操作はどうしても物理キーに拘る筆者、スティック押し込み操作やトリガー等の物理的に足りないキー操作を背面のタッチパッドの押し分けで代用すると言うところに筆者の8Bit脳が対応できず、操作に集中が出来ないんです……。
試しに他のタイトルでも遊んでみましたが『KILLZONE SHADOW FALL』も同様に挫折。ただPS Vitaの物理キーで操作を完結出来る『RESOGUN』はまるでPS Vitaのネィティブなゲームの如く楽しめました!
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しかもPS4出力+PS Vita有機EL液晶の超美麗グラフィックで遅延も全く気にならず。当面炬燵で寝転がってリモートプレイする場合はPS Vitaの物理キーのみで遊べるゲームにしようかなと思った次第でした(家に炬燵はありませんが)。とは言えこの辺はあくまで個人的な感想ですので、背面タッチパッド使いこなせるよ!って方にはPS4版のBF4をお手元でと言う感じで遊べるものになるでしょう。
さてさて、長々とお付き合い頂き誠にありがとうございました。開封して一週間程使ってみましたPS4、忙しい日でも意味もなく電源を入れてしまうほど惚れ込んでしまっています。
PS3が使いこなされ質の高いゲームが多数出ている昨今、次世代機として発表されるまではあまり必要性を感じていなかったのですが、いざ手にしてみれば素晴らしい名品であると思わずにはいられません。と言いますのもゲーム機としての高い演算性能やグラフィック処理だけに留まらず、クイックな反応に多彩な機能。さらにこれ以上無いほど作りこまれたDUALSHOCK 4にシェア機能と、ユーザーのあったらいいな、こうだったら良かったのにと言うところを一つ一つ丹念になぞるような誠実な造りになっているからなのです。
またこの先OSがより進化していくことで、各機能やサービスも充実していくことでしょう。日本での発売は2014年2月22日。先行発売された各国に比べて少し遅れての発売とはなりますが、次世代ゲーム機としてPS4を選ぶと言うことは間違いのない選択なのではないかと思う次第です。というところで、それでは皆様! 『KILLZONE SHADOW FALL』のオンライン対戦でお会いしましょう!