SteamよりDOS時代の2Dプラットフォーマーを思い起こさせるWindows向けタイトル『MURI』がリリースされました。古き良き時代を彷彿とさせるグラフィックがコアなオールドゲーマー達の間で話題になっています。
舞台となるのは火星を植民地化した近未来、高性能ロボットスーツを着た主人公を操作する2Dアクションゲームですが、グラフィックやBGMはもちろんストーリー設定にも80年代文化の影響を強く受けているようです。以前から『Retro City Rampage』や『Hotline Miami』など80'sの流れを汲んだゲームが多くリリースされておりますが、ゲームシステムに至るまでドップリ回帰するのは珍しいケース。フロッピードライブを探して最新PCに無理やりフロッピーを突っ込もうとするトレイラーも時代を感じさせます。

あまりに小さいゲーム画面やインターフェイス、そして往年の名作『Duke Nukem』を意識したカラーパレットなど、様々な面においてもオールドな本作。昨今のゲームにはお決まりのチュートリアルも当然ばっさりカットされています。その一方で16FPSから32FPSに倍速化する「スムースモード」を実装しており、コア過ぎるユーザー以外に向けた配慮も忘れていません。開発者のDaniel Remar氏に言わせてみれば、16FPSこそが「正真正銘の難易度」だそうですが......。
S『MURI』の販売価格は3.99ドル。ゲームのみならず音楽やファッションと言った様々なカルチャーで巻き起こっている80'sリバイバルブームメントですが、単純な懐古のみでなく、ゲーム業界に今後どのような影響を与えていくのかも気になるところです。