スウェーデンの学校で採用された『Minecraft』や、教材として提供されている『SimCity EDU』など、ビデオゲームを採用した授業スタイルはもはや珍しい存在ではありませんが、新たにノルウェーのとある高校にて、ゾンビ発生後の終末世界を描くADV『The Walking Dead』が採用されたことが明らかとなりました。
『The Walking Dead』は同名コミックを題材にした海外スタジオTelltale Gamesのアドベンチャーゲーム。殺人の罪で有罪判決を受けた男性リーと少女クレメンタインが、凄惨なゾンビ発生後の終末世界を生き延びていく物語が描かれます。2012年にはVGAのSpike Video Game AwardsにてGame of the Yearを獲得するなど海外で高評価を得たほか、サイバーフロントから日本語版が昨年末より発売中です。
ノルウェーのメディアNrk.noが伝えたところによれば、Nordahl Griegハイスクールでは講師のTobias Staaby氏が道徳の授業にて「モラルのジレンマ」を伝えるためこの『The Walking Dead』を教材として採用したとのこと。映像では1人の生徒がゲームをプレイ、選択肢が出た際には他の生徒たちが自身のPCから投票し、それぞれの票数を確認した上で議論を重ねる様子が確認できます。
もちろん国内ではCERO Zに分類され暴力表現も十分に存在する同作ですが、「崖から落ちそうな2人のどちらを助けるか」というような"究極の選択"にフォーカスした作品であることでも知られており、「モラルのジレンマ」を問う上では良い教材となっているようです。
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