Googleが研究開発している拡張現実(AR)ウェアラブルコンピュータ「Google Glass」。AR技術を利用したゲームや、アプリケーションの可能性を示すミニゲーム5つが公開されました。ジェスチャーコントロールや、ジャイロスコープ、ボイスコマンドを用いたコントロール方式でプレイすることができるようです。
- ・『テニス(Tennis)』
頭の動きでラケットを操作し、ラリーを行います。正確に頭を測定するためジャイロスコープと加速度計を利用して、左右に移動できます。ボールとコートをレンダリングするためにOpenGLのMin3Dライブラリを使用しました。
・『バランス(Balance)』
不安定な形状をしているモノを頭の動きでバランスを取るゲームです。BOX2Dの物理シミュレーションとAndEngineを利用したレンダリングで制作されています。
・『クレーシューター(Clay Shooter)』
新たな視点を持つ古典的なシューティングゲーム。対応したボイスコマンドによる射撃でクレーを撃墜します。物理学と加速度計を利用して照準することができます。レンダリングにOpenGLのMin3Dライブラリを使用しました。
・『マッチャー(Matcher)』
クラシックなカードマッチングゲーム。記憶力を頼りに図形を合わせていきます。頭の動きでコントロールするため、ジャイロスコープと加速度計によって頭の位置を追跡しています。マッピングにPhoto sphere cameraを、レンダリングにOpenGLのMin3Dライブラリを使用しました。
・『シャープスプリッター(Shape Splitter)』
画面の淵から飛んでくる様々なブロックを、Glassカメラの前で手を動かすことにより「スライス」動作を検出して破壊します。
公開された5つのゲームは、シンプルながらも拡張現実ウェアラブルコンピュータの可能性を感じさせるものとなっています。まだ研究開発段階の「Google Glass」ですが、その技術がゲーム業界にイノベーションを起こす日もそう遠くはないかも知れません。