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【BitSummit 14】木村祥郎氏が手掛ける最新作『Million Onion Hotel』について教えて貰いました

『moon』や『王様物語』などを手掛けた木村祥郎氏が手掛ける『Million Onion Hotel』が今年のBitSummitにて初公開されました。ブースで木村氏をお見かけしましたので、ゲームを見せて貰いました。

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『moon』や『王様物語』などを手掛けた木村祥郎氏が手掛ける『Million Onion Hotel』が今年のBitSummitにて初公開されました。ブースで木村氏をお見かけしましたので、ゲームを見せて貰いました。

木村氏が代表を務めるONION GAMESからiOS(iPhone/iPad)で発売予定という本作。5×5のマスで、次々に生えてくるタマネギ(Onion)をタッチしていくアクションゲームです。最初はいわゆる「モグラたたき」で、反応良くタッチしていく必要があります。「モグラたたき」はそんなに難しくなりようがありません。スピードが早くなる程度です。



ただし、本作にはもう一段奥行きがあり、それがキモです。生えたタマネギを上手くタッチすると、そのマスがアクティブな状態になります。5×5のマスをビンゴのように上手くアクティブにして、ビンゴ!となるとフィーバー状態で高得点を稼げます。5×5ですので、同時に最大4つのラインまでビンゴは可能。そうなると更に壮大なフィーバーが待っているのです。同時に時間回復アイテムも得られます。

最初はシンプルなゲームですが、『テトリス』と同じように遊んでいるとレベルが徐々に上がっていき、新たな要素が追加されていきます。タマネギのスピードは早くなり、その中で上手くビンゴを重ねていく。かなりアドレナリンが噴出する遊びになりそうです。

    <物語>
    昔々、アティラノ国とコッチラーノ国の国境のあたりに、
    どちらの国にも属さない奇妙なホテルがありましたとさ。
    そして、そのホテルには「マジックオニオンスープ」という、名物がありましたとさ。
    一口飲むだけで幸せになれる不思議なスープだったんだってさ!
    お偉い人達がこぞって、スープを飲みに集まったというけれど、
    誰もそのスープの味を他の人に教えようとはしなかったんだってさ。
    自分たちだけが、美味しい思いをしたかったんだってさ…。

    ところがある夜、突然に、滞在中のお歴々が
    どこか遠くの銀河に吸い込まれてしまったんだってさ!!

    …もしかしたら、その不思議なスープを飲み過ぎたからかも!?

『Million Onion Hotel』は木村氏のほか、倉島一幸氏、谷口博史氏というラブデリックのメンバーが再結集して開発が進められているそうです。とはいえ、木村氏によればみな本業がありつつ、空いた時間に手弁当での制作であり、正にインディーズな作り方となっています(スタッフも木村氏を入れて4名だとか)。

過去には多数の大作を手掛けてきた木村氏ですが、「小さい規模で全て思い通りに作りたい気持ちもあったかな」と話す一方、「ゲームにお金を出してくれる人も減ってきたからね」と本音も覗かせました。「だから、いまはゲーム開発者が試されていると思うんです。お金がなかったら作るのを諦めるくらいの想いしかないのかということを」

本作の誕生にはBitSummitも大きく貢献したそうです。「何とか良い方法がないかと悶々としていたところに、去年のBitSummitに足を運んで、これが僕らの原点だったじゃないかと。これでいいんだ、と思えたんです」。

全て自分の好きなようにやる――という精神で作られた本作。ゲームに出てくるタマネギも木村氏が大好きな食べ物だそうです。少人数ながら精鋭で作られたグラフィックやサウンドは現段階でもかなりクオリティが高く、ストーリーやキャラクター紹介など細かい部分にも木村節を見ることができました。



「これからレベル100まで作り込むから」ということで、リリースは夏になりそうだということですが、名クリエイターたちがインディーズで挑むゲームがどのようなものになるか今から楽しみです。
《Mr.Cube》
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