これはチップチューンミュージシャンPeter Berkman氏のブログのポストにコメントする形でカーマック氏が語ったもので、同氏は「会社が買収されるためだけに存在し運営されてきたのではないかという疑惑について伝えたい」とコメント。「商業の魔法」によって建設的なゲームが消費者レベルで取り引きされている中、企業業買収は両社がより良い姿へ進むために本来行われるものでありながらも、その正確な目的よりも推測される要素が多分に含まれており、その感覚は間違いなく異なっていると明言。今回の買収によって挙げられている疑惑が、実際の目的以上のものへと膨らんでいることを指摘しました。
またカーマック氏は「Valveのような事例がある、SteamみたいなVRにおける新しいエコシステムを一から構築しようとするんだ。多分これが情熱的なファンも最も見たかったものだろう」とも発言。一方で「異なるのは、業界がValveは馬鹿げていると思っていたのにも関わらず、彼らが自身で領域を数年ものあいだ広げてきたことだ。Valveは現状に至るまで自らのビジョンを持ち続け忍耐してきたのだから、全ての成功を受け取る価値がある」と説明しています。
さらに「VRは(ValveのSteam)みたいな感じではない。その体験は明らかに強大で、他者とのコンタクトは変化している。巨人たちによる公平で早急な関与は不可避であったし、真の疑問はパートナーとどの程度深く関わり、そしてそれが誰なのかということだ」とカーマック氏。ValveがSteamを一から構築したのに対し、すでにVRは注目を集めるほど強大なパワーを有しており、遅かれ早かれ巨大企業の手中に収まることとなっていたという同氏の主張は、確かに予期できたことなのかもしれません
買収元がFacebookということに関しカーマック氏は、「正直に言うと、Facebookは予期していなかった。彼らと個人的な背景は一切持っていないし、もっと明確にシナジーの持つ企業を想像していた」と吐露。一方で「彼らが私が見ている全体像に到達するであろうと信じる理由がある、それは強力なエネルギーによって実現するだろう」と続け、彼らが買収を単なる思いつきで行ったことなどと思わないように皆へ改めて強調しました。
なお最後にカーマック氏は今回の買収劇には個人的に一切関わっていなかったことを明言。FacebookのCEOであるMark Zuckerberg氏と技術に関する話をある日の午後に行い、その翌週にもOculusの買収を知ったと伝えています。
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