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オンラインゲームにおいて、もはや主流と言っても過言ではないほど広まったFree-to-Play(F2P)ビジネスモデル。海外のマーケティング会社SuperDate ResarchがF2Pモデルにおけるユーザー一人あたりの平均収入(ARPU=Average revenue per user)に関するレポートを公開しました。
注意点として、公開されたデータは「一人あたりの平均収入額」であるということ。プレイヤーの多さやタイトルの収入に関連するデータではありますが、その実数を示すものではありません。レポートの詳細はこちらを御覧ください。
トップとなったのはWargaming.netの『World of Tanks』でARPUは4.51ドル。2位はValveが贈るFPS『Team Fortress 2』の4.36ドルで、3位はArenaNetの対戦型MMORPG『Guild Wars 2』で3.88ドルとなっています。
興味深いのは現在のMMOタイトルで主流となっているMOBAとFPSにおける明確な差です。『Dota 2』や『Heroes of Newerth』、『League of Legends』はそれぞれ8~10位でARPUは1.54~1.32ドルとなっています。もう一つ気になったのはMOBAに近い『Guild Wars 2』を除くと純然たるMMORPGがランク入りしていないこと。『The Lord of the Rings Online』や『RIFT』、『Star Wars: The Old Republic』など人気タイトルは多数ありますがARPUは高くないようです。
オンラインゲームにおけるF2Pモデルについて非常に興味深い今回のデータ。情報としては限定的なものになっていますが、F2Pモデルがこれから進むであろう未来を予測してみると面白いかもしれません。