本日2K GamesとFiraxis Gamesスタジオは、文明シミュレーションシリーズの最新作『Civilzization: Beyond Earth』をPAX Eastにて正式発表しました。同作は惑星開拓シミュレーションとして知られる『Alpha Centauri』の続編ではないものの、2K Gamesは長らく待っていたファンらに提供する精神的な続編としても捉えているとのことです。
ゲームの開発を指揮するリードデザイナーはWill Miller氏となっており、Miller氏は「『Alpha Centauri』への愛情と魂がFiraxisには生きている。全ての『Alpha Centauri』ファンへ、今作は君たちのために我々が作ったゲームだ」と『Alpha Centauri』の精神を受け継いだ作品となることを強調しました。
数時間前よりその情報がインターネット上に浮上していた『Civilization: Beyond Earth』ですが、発表にあわせて各海外メディアでも正式な情報が公開されています。
- ■作品概要
- 『Sid Meier's Civilization 5』における科学勝利のエンディングが、『Civilization: Beyond Earth』における始まりとなる
- 異星人や未確認生物たちが住む外惑星を植民地化し、まだ描かれていない人類の未来を構築していくことが目的となる
- ゲームエンジンには『Civilization 5』と同じものを使用しているが、拡張パックではなくスタンドアローンの作品
- 2014年秋にリリース予定
- 歴史毎に進んでいく技術ツリーが新たに"Tech Web"へと変更された
- このTech Webは中央から外側へ伸びていく新たな技術獲得の経路となっている
- 改良型AIやサイバネティクス、人類と異星人を融合させる遺伝子操作などが選択肢として挙げられている
- 外へ外へと広がっていく"Tech Web"により1プレイで全ての技術を制覇することは難しくなっており、それぞれの勢力が互いに技術交換を積極的に行う必要がある
- PAX Eastの会場では「ゲーム終盤にはWebの70パーセントを手に入れることになる」と伝えられた
- 今作では文明の代わりにそれぞれが独自の哲学を持つ「Affinities(アフィニティーズ)」が登場する
- 各々のアフィニティーズは独自の哲学にて新たな世界における人類の進化を目指している
- 各アフィニティーズには固有のユニットが存在
- Supremacy(支配)、Wealth(富)、Purity(純正)、Harmony(調和)などが現時点で判明
- 『Civilization V』と同じ1ユニット1タイル式の戦闘システムを採用
- マルチ層式ツリーによってアップグレードシステムはより深く柔軟性のあるものとなっている
- 早期の例ながらも、攻撃力のブーストや回復アビリティといったものが可能性のある選択肢が挙げられた
- 各アフィニティーによってアップグレードしたユニットに異なるエフェクト(見た目)が発生する
- 戦闘システムに「衛星レイヤー」が追加。軌道上に兵器ステーションを開発してローンチし、敵兵士を爆撃したり、一定範囲内の味方ユニットをバフしたりすることが可能
- 他のアフィニティーズたちと戦いつつも、プレイヤーはその殆どがまず敵意を持っている野生動物たちとも遭遇していく
- 序盤の強敵に過ぎない『Civ V』の蛮族たちと異なり、野生動物たちはプレイヤーと非対称である完全な敵対者の1人となっている
- David McDonough氏は、"知覚出来ない"としたものの「原住エイリアン」の登場を約束した
- 原住エイリアンたちは、知的なリアクションを示しワールドでプレイヤーが行っていることに協調する。敵対的から友好的な関係を築いたり、domesticating(環境適応、自国化)やbreeding(しつけ、繁殖)といった行為が行える
- 複数のスカウトや開拓者、戦士を持ってスタートする変わりに、自身の外宇宙探索を支援してくれる8種類の「スポンサー」によりゲーム開始状況が変化するようになった
- 選んだスポンサーによって開拓者のタイプ、輸送するシップ、所有している貨物などが異なる
- スポンサーは『CiV』における文明とは違うものだが、様々なスタートポイントを提供してくれる存在である
- 外交画面におけるリーダーのモデル像はスポンサーではなく選択したアフィニティーズによって変化する
- 勝利条件は5種類。一般的なDomination(制覇)から知覚可能なエイリアン種族とのコンタクトなどが存在
- シリーズに今までなかった「クエストシステム」が導入。プレイヤーが新たな惑星をさらに学ぶためのものとされている
- David McDonough氏は、『Civ:BE』は『Alpha Centauri』の続編や前日譚ではないとコメント。異世界における未来の人類というテーマに基づいた独自のアイディアと体験があると語った
- 一方でPAX East会場ではWill Miller氏が『Alpha Centauri』との精神的な関連性を強調している
- 『Alpha Centauri』をデザインしたデザイナーBrian Reynolds氏は開発に関わっていない
■技術ツリーに変わる「Tech Web」
■文明に変わる「アフィニティーズ」
■戦闘システム
■外惑星に住む野生動物たち
■ゲームスタート時に選ぶ「スポンサー」
■詳細、ディテール
■開発体制