Soren Johnson氏と11月に設立された新規スタジオMohawk Gamesが手がける『Offworld Trading Company』は、昨年伝えられていたように経済システムが重視された「economic-RTS」と題されており、「銃では無く金がプレイヤーの最も重要な武器となる」と伝えられています。
ゲームデザインは『StarCraft』や『Age of Empire II』といったクラシックRTSのフォーマットを採用しており、2-8人のプレイヤーにて1時間以下の対戦プレイを行うスタイルの作品になるとのこと。2種類から3種類のリソースを発見する従来のRTSに対し、『Offworld Trading Company』ではカーボンや燃料およびシリコンなど30種類もの異なる資源が登場すると明らかにされています。
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ゲーム中では企業を運営し火星でのビジネス覇権を目指すことが目標。各プレイヤーはまず探索フェイズにてリソースの近くに立てる植民地ベースを建設、資源を抽出し工場などの建築物で価値のあるものへと加工します。ゲームに採用されるかは未定であるものの、アイスコンデンサーにて水を抽出し、その水を加水分解ファームにて食料に、あるいは電気分解リアクターにて酸素と燃料に分けるといった例が挙げられています。
一方でゲームスタート時には全種類の資源を抽出し加工することは不可能で、コロニーが消費する資源も考慮して、プレイヤーは資源の売買が可能なオープンマーケットを使用することとなります。このマーケットにて売買されている資源の価格は各プレイヤーの需要と供給によって変動し、株のようにどの資源が高騰しどの資源が低迷するのかを予測することが『Offworld Trading Company』の重要な要素です。
ゲームマップは自動生成され、資源の位置や組み合わせも毎回ランダム。例えば水が非常に少ないマップや、鉄がどこにでもあるようなマップではマーケットでの市場状況も大きく変化。通常のRTSゲームと異なり、ベストな資源が無い本作ではお決まりのビルドのような定石が存在しないことも謳われています。ただし空気、食料、燃料などは生産環境を確保する上での重要な資源の1つとなるようです。
なおオープンマーケットを中心にしつつも、『Offworld Trading Company』にはブラック・マーケットを通したオークションやスパイ活動、妨害工作および資源のストックや海賊行為といったメカニックも搭載される予定となっています。
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現在公式サイトではすでに予約販売が実施中。ラインナップはゲームに早期アクセスが可能となり、フォラームバッジが提供される34.99ドルのFounder's Edition。またプロトタイプとプライベートフォーラムへのアクセス権、サウンドトラックと戦略ガイドやアートを掲載したゲームアルマナックを収録、追加のゲームキーに加え20ドルでさらにもう1つのキーを入手できるFounder's Elite Editionの2種類となっています。
現時点でスクリーンショットや映像は登場していないものの、すでに内部向けテストが実施されているという『Offworld Trading Company』は今秋プロトタイプが登場。ベータ/早期アクセスエディション、そして製品版が続けてリリースされる予定となっています。