関係者によると、レポーターに送りつけられた黒い金庫には黒塗りしたノートが添えられており、「ボイスメールを聞け」とだけ書かれていたとのこと。指示に従わずに金庫を開けようとした結果ビープ音が鳴り響き、事態を深刻にみたスタッフが警察に通報したようです。本人は当時を次のように語っています。「黒くて、重くて、ちょっと不気味だった。PR用だと思ったので、他の報道機関に同じものが送られていないか確認を取ったがうちだけだったんだ。終始パニックは起こしていない。中身の説明がないので万が一の対応を取るほかなかった」
その後同じフロアにいた者は全員退避させられ、4台のパトカーと爆弾処理の専門家が現場に到着。ビルの地下室でスキャンした金庫をこじ開けると中には『Watch Dogs』のゲームソフトが入っていたとのことです。「PR会社の創造力あふれる活動は疑い様もなく大成功でしょうね。我々に爆弾処理班を呼ばせるほどなんですから」と皮肉混じりに語るのは、ninemsnの編集者であるHal Crawford氏。ゲーム情報を一切扱っていない同社宛に何故プロモーションパッケージが送りつけられたのかは不明です。
今回の騒動を受けてUbisoftは公式に声明を発表しています。「オーストラリアのチームは、一部のメディアに対してゲームに関する特別なパッケージを送る旨をボイスメールでお知らせしていました。残念なことにninemsnへは計画した通りの意図が伝わらなかったようです。結果として大変な騒動を引き起こしてしまったことを、ninemsnのスタッフ一同に心よりお詫び申し上げます。今後このような事態が再び起こらぬよう、事前の確認をより一層徹底していく所存です」
