スレッドのタイトルは「大型ハドロン衝突型加速器やワールドワイドウェブ生みの親、CERNの科学者だけど何か質問ある?」 同分野の研究から研究所に関する一般的な事柄まで、ユーザーの疑問に何でも答えるというものでした。しかし、タイムマシーンに関する研究は行っているかという質問に対し、「それはSERNに任せたよ」という『STEINS;GATE』に登場する固有名詞を出すと流れは一転。
同作のファンが過剰な反応を示し、「CERNがシュタインズについて言及するなんて!」「タイムマシーンの研究は進んでるの? 昨日来てもう一度聞くべきかな」など、作品の内容に絡めてスレッドは一気に盛り上がりを見せました。CERNが同作に登場するような粒子加速装置を用いたタイムトラベルの研究を現実に行っているかは不明ですが、SERNという単語を出したことからもスレッドを立てた研究者は同作の内容を少なからず知っているようです。
その後もファンからの作品に絡んだ質問は続き、岡部倫太郎という名に心当たりはあるかという質問に対しては、「シュタインズゲートだっけ? うちはまだタイムマシーンはやってないよ。昨日もう一度聞いてくれ。5年以内に変わっていなければね」と回答。この科学者が同作のファンであることは間違いないようです。
しかし、全体的なスレッドの流れとしては本題から逸れることはなく、「これまでで最もクールな研究は?」「研究内容への政治的介入はどれくらいあるのか」や「加速装置をオンにした時はどんな感じなの?」「1ヶ月の電気代は?」といった、ユーザーから寄せられる一般的な質問への回答に終始徹底。それ以上『STEINS;GATE』に関する言及はなかったようです。
CERNが取り組んでいる研究内容には極秘事項も少なからずあり、SF作品に登場するような科学技術や理論が現実に研究されているかどうかは定かではありません。しかし、フィクション作品の歴史と科学の発展に多くの共通点が見られるように、同作に登場する概念に近いものが現実になる時代もいつかの日か訪れるのかもしれません。
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