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海外でXbox OneとPS4が発売された昨年11月から7ヶ月以上が経過し、今年もホリデーシーズンまで半年を切りました。Electronic Artsの最高執行責任者、Peter Moore氏が、先月行われたE3にてGamesindustry Internationalのインタビューに対して2年目の年末商戦への期待を語っていたと、複数の海外メディアが報じています。
「ホリデーシーズンは激しい戦いになるだろうね。サードパーティーパブリッシャーとして我々は絶好のポジションにいる。それは消費者にも好都合だし、業界にとっていいことなんだ」と語るMoore氏。プラットフォーム間での競争原理がユーザーへ多様な選択肢を与えるだけでなく、ソフトウェア供給者およびゲーム業界全体への発展に大いに貢献していると、年末に控えた激戦に改めて期待を示しました。
「ソニーやMicrosoftのような強大な企業による争いが必要とされているのは、プラットフォームへの投資を促進させるからだ。競争を促してくれる。Wii Uの登場で任天堂が舞い戻ってくれるといい。なんだかんだでそれがゲーマーにとって、そして環境にとって健全なんだよ。誰かが独り勝ちしてしまうことは実は逆効果なんだ」と続ける同氏。任天堂Wii Uが勢いを取り戻し、3社三つ巴のハードウェア競争が促進されることも望んでいます。
さらに、旧世代機となったXbox 360とPS3へのゲームタイトル供給に言及。「2年ないし3年の見苦しくない幕引きが望ましい。ファンが購入する限り、我々はこれらのプラットフォームへタイトルの供給を続けるつもりだ。PS2が移行する際の幕引きは実にスムーズだった。当時私はMicrosoftにいたが、Xboxは足早に埋葬されたようなものだ。市場に鈍感で損失だけを出していたからだ」と、過去の失敗を振り返りました。
「我々がXboxへのタイトル供給を自ら取りやめ、本体の製造も停止させたのは、早急にXbox 360へ移行してPS3が発売される前に足がかりを築こうという見方があったからだ。それはあの世代では成功だった。次世代機においてはいくらか形勢が逆転していると言えるだろうね」と、ソフトウェアの供給戦略がハードウェア移行の戦局に大きく影響することを述べています。