Xbox Entertainment Studiosは2013年に発表されたカリフォルニア州ロサンゼルスに位置するスタジオ。当時MicrosoftがXbox 360にてKinectとエンターテイメントコンテンツの融合を推進していた中、インタラクティブな映像コンテンツを製作するため立ち上げられました。
Xbox Entertainment Studiosの閉鎖は今後数ヶ月にわたり実施される予定ですが、一方で幹部のNancy Tellem氏やJordan Levin氏といったチームスタッフの一部はMicrosoftに残り、すでに発表されているプログラムを継続して手がけていく予定です。今後続けられるプログラムとしては、スティーブン・スピルバーグ監督が製作指揮する『Halo』TVシリーズや「Halo: Nightfall」、『E.T.』カートリッジの発掘を第1弾エピソードとして予定しているドキュメンタリーシリーズ「Signal to Noise」が挙げられています。
Spencer氏は「Xboxは"NFL on Xbox"などインタラクティブなスポーツコンテンツを継続してサポートし提供しいてく。我々は月ごとのアップデートを通してTV体験を革新し、それによってコンソールへと提供するエンターテイメントの強化を進めていくつもりだ」とコメント。「また加えて、我々のアプリは世界クラスのコンテンツ提供者らとパートナーシップを結んでいる。彼らは組織の変化に影響なくエンターテイメントやスポーツ、TVコンテンツを世界中のXboxの顧客に届けるだろう」と続けています。
なおMicrosoftのPhil Spencer氏は今回の声明にて、Xbox部門に関して以下のようにも言及しています。
- Phil Spencer: CEOのSatyaが先週伝えたように、XboxはMicrosoftにとって重要な存在だ。モバイルファーストの世界においてゲームは単一で最大のデジタルライフカテゴリーだ。そしてXboxは驚異的なファンベースを持つ強力なコンシューマーブランドだ。本日発表された全従業員対象の削減計画の一部として、またよりゲームとゲーマーへフォーカスしていくXboxのビジョンを考慮して、我々は手の内に収まるだけの作品とXboxにおけるエンジニアリング開発の取り組みを合理化していこうと予定している
2013年7月には4つのエンジニアリング部門を設立し大規模な組織改編を実施、また8月には当時CEOであったスティーブン・バルマー氏の退任が発表されるなど、変革を迎えているMicrosoft。新CEOとなったSatya Nadella氏は今月10日に公表した所信表明のなかで、組織のフラット化とビジネスプロセスのスリム化をもって、情報とアイディアの流動性を向上させなければならないと主張。またPhil Spencer氏が上記の公式声明で伝えたように、XboxはMicrosoftにとって重要な存在であり今後もサポートを継続していくと伝えていました。