近未来的な世界を舞台とする『Call of Duty: Advanced Warfare』。マルチプレイでは4マップをプレイすることができました。二段ジャンプや空中ダッシュ、地上での短距離高速移動など機動力が全体的にあがっており、立体的な機動と相まって今までのシリーズとは違う新鮮なプレイフィールです。
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実際にマルチプレイで遊んでみると「え?そんなところから来ちゃうの!?」というような場面が多々ありました。機動性の高さからちょっとした壁くらいなら簡単に飛び越えてくるので、安全だと思って物陰に隠れているとあっという間に回り込まれたりと、よりスピーディーなマッチを体験できました。マップを覚えたり、機動方法に慣れるまでは少し苦戦を強いられそうですが、スナイパー同士の不毛な撃ち合いなどの状況を打破するのが容易となっており、テンポの良い戦闘が繰り広げられます。
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新しいゲームモードではUplinkと呼ばれるものが登場。マップの中央付近にボール型のデバイスが置いてあり、それを相手の拠点にある球体のアップリンク装置に入れるとポイントとなるモード。スポーツに例えるならラグビーやサッカーに近いモードで、ボール型デバイスを持っている間は武器を構えることができず、味方との連携が重要になってきます。体験時には上手なプレイヤーが素晴らしい立ち回りを見せ、見事に敵のディフェンスを掻い潜りタッチダウンしていく姿も。本作における機動性の高さを生かしたゲームモードと言えそうです。
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近未来を舞台にしているだけあって、武器も個性豊かなものが揃っています。3Dプリントで弾丸を生成するIMRはもちろんのこと。近距離戦闘で威力を発揮しそうなエネルギー兵器や、両腕にガトリングガンを装備し、アンカーで地面に固定して自らが固定砲台と化す武器など、ユニークな物がラインナップ。強化外骨格には特殊なシールドや速度アップなどエネルギーを消費して発動する特殊能力もあり、使い方次第で戦術の幅を広げるアクセントとなりそうです。
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スコアで発動できるスコアストリークも健在。筆者の参加したマルチプレイでは手練れが数人いたため、スコアを稼ぐことができず発動できませんでしたが、ガンシップ型のティルトローター機を呼び出されたり、セントリーガンを設置されたりとその強さを身をもって体験しました。
また、今作の新しいシステムにDrop Boxが追加。戦闘終了後に入手可能なアイテムで、箱の中にはカスタムされた武器やアイテムなどが入っています。カスタム武器には威力に特化したものや、取り回しが向上したもの、精度を向上したものなどさまざまな種類がある模様。自分に合った武器を選択する楽しさも味わえそうです。その他にもGearやReinforcements(使い切りのスコアストリーク)など、1000もの報酬が用意されているとのこと。
舞台を近未来に移したとはいえ、全体的なゲーム感はしっかりと『Call of Duty』に仕上がっており、従来のファンでも安心して楽しめるように感じました。日本では2014年11月13日(木)に字幕版、2014年内に吹き替え版が、スクウェア・エニックスより発売予定の『Call of Duty: Advanced Warfare』。リリースされるのが非常に楽しみです。