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今年5月から海外を皮切りにリリースされた『Watch Dogs』や、今後登場予定の『Far Cry 4』、『Assassin’s Creed Unity/Rogue』など大型タイトルのリリースが続くUbisoftですが、CEOのYves Guillemot氏が海外メディアGame Informerのインタビューに答えています。
まず同氏は、旧世代機となるPS3/Xbox 360での作品のリリースについて説明。海外ではPS4/Xbox Oneが登場し間もなく一年経ちますが、今年はまだ旧世代機版も良い結果となっていると報告。しかしながら「予想以上に(ユーザーの)次世代機への移行が早い」と説明し、「来年は次世代機へ集中する」とのこと。「2015年以降、旧世代機向けに作品を作るのは難しい」と伝えています。
しかしながらWii Uについての話は別となり、UbisoftがリリースしたWii Uタイトルの売上割合を説明。昨年度、Ubisoft全体のなかでWii U向けタイトルはわずか3%の売上となっており「NintendoのカスタマーはAssassin’s Creedなどを買わない」とGuillemot氏は分析。逆にWiiでリリースした『Just Dance』は非常に好調。Nintendoハードとしては前世代機にあたるWiiにて全体の11%の売上を占めており、そのほとんどが『Just Dance』の顕著な売上によるものであったとのこと。「Nintendoカスタマーが興味のあるタイプの作品へのフォーカスが必要となっている」とGuillemot氏は解説しています。
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また海外ではPS4/Xbox One/PS3/Xbox 360/PCにて、日本でもPS4/PS3/Xbox 360にてリリースされた『Watch Dogs』についても説明。新規IPとしては発売初週400万本の売上を記録した同作ですが、当初予定されていながら今なお発売日が確定していないWii U版について、Ubisoftにおける「Wii Uでリリースする最後のMレーティング(17歳以上向け)コンテンツとなる」と明言し、前述したリリースハードの見極めの一環と言える判断を下しています。
多くの大型タイトルが様々なプラットフォームで展開されており、所持ハードに限らず多くのゲーマーが触れることが可能なUbisoft作品。今後はPlayStation、Xbox、Nintendo、PCと様々な環境でゲームを楽しむそれぞれのユーザーのために、そのユーザー性質を読み解き、ハードごとで異なる作品展開を行うことになるのかもしれません。