売り上げが倍増したと伝えているのは、イラク戦争を描くFPS『Insurgency』の開発New World Interactive。Steamのアップデートを経て1日でストアページへ訪問する人数は5,800人から2万1,500人、さらに2日間にて8万3,284人へと増加。売り上げもアップデート後から顕著に伸びていると報告しています。またミニマルな地下鉄シミュレーション『Mini Metro』の開発陣であるDinosaur Polo Clubは実際にセールス数値を挙げ、アップデートがあったその日に売り上げが886ドルから1,619ドルへとほぼ倍増したと明らかにしました。
一方でGamasutraが確認を取った数十のデベロッパーたちの大部分は、アップデート後にはセールス的にほとんどが変化がなかった、あるいは売り上げがゆるやかに落ちたと伝えています。『Halfway』や『Velocibox』、『Sentries』や『Rebuild 3』といったタイトルの開発者らは、ページビューは増加したものの売り上げには結びつかなかったとの結果を明らかにしました。
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大幅な下落が見られたのは強盗ゲーム『The Masterplan』などで、開発者によればアップデート前の平均と比較して15パーセントから20パーセント売り上げが落ちたとのこと。タワーディフェンスゲーム『McDROID』はページビューやセールスが半分に落ち込み、『Heccells Infinite』や『Reprisal Universe』の開発者らも商品ページのトラフィックと売り上げが下落したと伝えています。特に『Reprisal Universe』の開発者は、自身のゲームが"インディー ストラテジー"フィルターで検索してもリストされないことに不満を感じているようです。
売り上げが増加した『Insurgency』や『Mini Metro』は、今回の報告で名の挙がったほかの作品と比較するとより多くのキュレーターによってオススメされています。キュレーター機能が優良な作品のセールスを倍増させている一方で、多くのキュレーターに選ばれない一部のゲームは以前にも増してSteam内で埋没する可能性があるのかもしれません。