ユタ州立大学の公式Twitterや関係者証言によると、Sarkeesian氏は10月15日に“Common Hour: Anita Sarkeesian”と題したキーノートを行う予定でしたが、大学の窓口に以下のようなメールが届いたそうです。
- “もし彼女の講演を中止しなければ、参加者とWomans's Center近くの学生やスタッフに対して、モントリオール理工科大学虐殺事件のような攻撃をしかける。私はセミオートマチックライフルと複数のピストル、パイプ爆弾のコレクションを自由に扱える。これはアメリカの歴史上で最も残忍な銃撃事件になろうとしていて、それを止めるチャンスを与えているのだ。
(中略)
私はここの学生の一人だ。絶対に見つけられないだろうが、私の名前はもうすぐ知れ渡ることになる。フェミニストは私の人生を台無しにした。間違った考えの人間すべてに徹底的な復讐をしたい。”
この脅迫を受けて、地元の警察が捜査に乗り出していたものの、今日未明に講演自体の中止が決定。詳しい中止の事情は不明ですが、Anita Sarkeesian氏は、警察が銃器の持ち込みを点検するなど警備の強化に前向きでなかった点をツイート。今は安全な状態で、今後も活動と発言を続けたい、女性へのハラスメントに対してゲーム業界全体が立ち上がるべきだと述べています。
先日の記事でもお伝えした通り、海外では2014年に入ってから、こうした脅迫事件やジェンダー差別が“GamerGate問題”と呼ばれて取り沙汰され、ユーザー、メディア、ゲームメーカー三者の間で活発に議論が繰り広げられています。