『League of Legends』のRiot Gamesが導入するバグ報奨金プログラム、その始まりとは | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

『League of Legends』のRiot Gamesが導入するバグ報奨金プログラム、その始まりとは

数あるオンラインゲームの中でも屈指の人気を誇るMOBAタイトル『League of Legends』。本作を開発しているRiot Gamesは、現在クローズベータテストを行っているバグ報奨金プログラムの情報を公開し、その始まりと概要を明かしました。

ニュース ゲーム業界
『League of Legends』のRiot Gamesが導入するバグ報奨金プログラム、その始まりとは
  • 『League of Legends』のRiot Gamesが導入するバグ報奨金プログラム、その始まりとは

数あるオンラインゲームの中でも屈指の人気を誇るMOBAタイトル『League of Legends』。本作を開発しているRiot Gamesは、現在クローズベータテストを行っている「バグ報奨金プログラム」の情報を公開し、その始まりと概要を明かしました。

ある日、『League of Legends』のウェブサイトで、Riot Gamesが見逃していた脆弱性が発見されました。その脆弱性はオーストラリア、シドニーに住むセキュリティエンジニアJamieson O'Reilly氏が発見したもので、フォーラムユーザーの個人情報を盗み、偽の記事を作成することができるなど、放っておくとフィッシング詐欺などに悪用されていたかもしれない深刻なものでした。

彼はRiot Gamesにその脆弱性についての調査結果を提出したものの、そのメールがセキュリティチームに届き、対処が行われるまでに1週間の時間がかかってしまいました。また、同社は脆弱性の発見者である彼に報いるためのシステムを持っていませんでした。

最終的に脆弱性は修正されましたが、Riot Gamesは対処するまでの時間の長さや報告者に報いるシステムの欠如を問題とし、状況を改善するために「バグ報奨金プログラム」を導入しました。2013年4月からクローズドベータテストを行っている本プログラムでは、限られた特定のセキュリティエンジニアが参加しており、開発者と円滑なコミュニケーションを取って、報告された脆弱性に対して迅速に対応できるようになっています。報告から報奨金の支払いまで24時間以内に行われた例もあったようです。

バグ報奨金プログラムは一定の成果をあげており、これまでにクライアントクラッシュや脆弱性など75以上のバグが報告され、10万ドル以上の報奨金が支払われてきました。現在、本プログラムは、自分のアカウントや他人のアカウントで脆弱性を試していないことなどのルールや報奨金を受け取る資格といったガイドラインが定められており、慎重に運用されています。また、同社はバグ報奨金プログラムを全体へと開放する準備はできていないものの、すぐにコミュニティと情報を共有することが出来るとしています。

このような報奨金プログラムはFacebookやGoogle、Microsoftでも行われており、成果をあげています。国内では脆弱性報告に対する制度が整っていない中、海外ではユーザーと連携して迅速なセキュリティ対策へと乗り出しているようです。
《水京》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ニュース アクセスランキング

  1. 『祇:Path of the Goddess』新映像公開、体験版配信や『大神』コラボも【CAPCOM NEXT Summer 2024速報】

    『祇:Path of the Goddess』新映像公開、体験版配信や『大神』コラボも【CAPCOM NEXT Summer 2024速報】

  2. カプコンが台湾のゲーム関連アニメーション制作会社「Minimum Studios」を子会社化―『ドラゴンズドグマ2』『バイオハザード4』などにも参加

    カプコンが台湾のゲーム関連アニメーション制作会社「Minimum Studios」を子会社化―『ドラゴンズドグマ2』『バイオハザード4』などにも参加

  3. 全て2,000円以下! あの頃夢中になった『妖怪ウォッチ』、PSやPS2を彩った作品のHD版、そして『結合男子』もお買い得【eショップ・PS Storeのお勧めセール】

    全て2,000円以下! あの頃夢中になった『妖怪ウォッチ』、PSやPS2を彩った作品のHD版、そして『結合男子』もお買い得【eショップ・PS Storeのお勧めセール】

  4. 『ウィッチャー3』や『Civ6』が90~95%オフ!2024年夏の大型セール「Steamサマーセール」スタート

  5. 日本から購入可能になったSteam版「ドラゴンボール」ゲーム3作品!初セールの「Steamサマーセール」でお得に名作ゲームを購入しよう

  6. 「古明地こいし」主役の東方二次創作メトロイドヴァニア『空想幻聞録』ゲーム実機デモ映像が公開

  7. KADOKAWAランサムウェア攻撃で情報漏洩確認―「ニコニコ」中心としたウェブサイト障害6月8日より現在も復旧作業続く

  8. 開幕早々売り切れ続出! ゲオ オンラインのセールソフトが更新─今年の話題作や人気シリーズなどがお買い得、PS4は1,000円以下のタイトルも

  9. サイバーエージェントが「ニトロプラス」を買収―名前はそのまま体制も維持、『刀剣乱舞』コンテンツ拡充や新規IP創出目指す

  10. 『アサシン クリード』シリーズで複数のリメイクが進行中!イヴ・ギユモCEOが公式サイトインタビューで明言

アクセスランキングをもっと見る

page top