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以前Game*Sparkでもご紹介したAVerMedia Technologies社のポータブルビデオキャプチャーデバイス「AVT-C875」に、カプコンの人気対戦格闘ゲーム『 ウルトラストリートファイター4 』とコラボレーションしたモデル「 AVT-C875-USF4C 」が登場しました。
このウル4モデルは、「AVT-C875」と同様の性能を持ち、配信ソフト「XSplit Broadcaster」の有料ライセンス1年分が付属、そしてサードパーティ製のキャプチャーソフト等を使える「Stream Engineβ版」が付属された事で、より快適にゲーム録画や配信を行うことが可能になりました。
今回は「AVT-C875-USF4C」を使って、実際に使用した感想を交えつつ、ゲーム配信を行う手順をご紹介したいと思います。なお、詳しい製品内容については以下の過去記事もチェックしてみてください。
・どこでも手軽にゲーム実況ができるビデオキャプチャー『AVT-C875』【基本解説編】
・ポータブル・ビデオ・キャプチャー『AVT-C875』を実際に使ってみた【実践編】
【配信前に準備しておく物】
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・キャプチャー機器と配信するためのPC
キャプチャー機器は「AVT-C875-USF4C」を使用。PCはデスクトップPCを使用していますが、この製品はUSB接続なのでノートPCでも使用可能です。
動作環境などはAVerMedia製品概要ページをご覧下さい。
http://www.avermedia.co.jp/product_swap/avt-c875-usf4c_spec.html
・ゲーム機本体
今回は主にPS4、Xbox360を使って配信をしてみました。「AVT-C875-USF4C」はPS4、Xbox One、PS3、Xbox One、Xbox 360、Wii U、Wiiに対応しています。 (※PS3はコンポーネント経由での録画配信、Wiiはコンポーネント変換ケーブルの購入が必要です。)
・ゲーム機とキャプチャー機器をつなぐケーブル
基本的に付属品のケーブルのみでOKですが、ゲーム画面を分配したい場合は別途HDMIケーブル等が1本必要になります。(※PS3は付属品の“PS3専用ケーブル”かコンポーネントケーブルを別途用意して使用します。Wiiはコンポーネント変換ケーブルの購入が必要です。)
なおこの製品には「HDMIパススルー出力端子」がついているため、別途分配器を用意する必要はありません。この製品のみで実際のゲーム画面とゲーム配信画面に映像を分配してくれる役割を担っています。
・各種ソフトウェア、ライブストリーミングサイトなど
「AVT-C875- USF4C」のドライバ、そしてサードパーティ製のキャプチャーソフトを使用するために「Stream Engine β版」をAVerMedia公式サイトからダウンロードしましょう。そして今回は配信ソフトに「XSplit Broadcaster」、ライブ配信サイトに「Twtich」を使用します。「Twtich」と「XSplit Broadcaster」の登録方法などについては別項目で説明します。
■製品ドライバ、Stream Engine β版:
http://www.avermedia.co.jp/product_swap/avt-c875-usf4c_download.html
http://www.avermedia.co.jp/download/C875_StreamEngine_Menu.pdf(説明マニュアル)
■XSplit Broadcaster:
https://www.xsplit.com/products/broadcaster?lang=ja
■Twitch:
http://ja.twitch.tv/
【ステップ1】キャプチャー機器の用意と取り付け、ソフトウェアのインストール
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「AVT-C875-USF4C」のドライバと「Stream Engine β版」をインストールしたらまずは写真のようにセッティング。「AVT-C875-USF4C」にはHDMIパススルー出力端子がついています。パススルー機能を簡単に説明すると、実際に自分がプレイする時に見ているディスプレイのゲーム画面と、PCで録画(ライブ配信)しているゲーム画面を分けられる機能です。これによりプレイしている画面は遅延を気にする事なくゲームが出来るので、動きの激しいアクションゲームも快適にプレイしながら録画や配信が可能となりま す。
【ステップ2】キャプチャーソフトの各種設定
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「Stream Engine β版」を起動すると図のような画面が立ち上がります。「StreamEngineを有効にする」にチェックを入れると、「アマレコTV」や「XSplit?Broadcaster」「Open Broadcaster Software」などの外部ソフトにビデオソースとして利用できるようになります。
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例えばStreamEngineを有効にすると、アマレコTVの設定画面に「LGP Stream Engine」というデバイスが追加されるので、選択すると「AVT-C875-USF4C」に接続しているゲーム機映像がキャプチャされます。ゲーム動画を録画したい場合はこの段階で録画可能です。※「XSplit Broadcaster」や「Open Broadcaster Software」にも直接ビデオソースとして選択できるため、ライブ配信が目的の場合アマレコTVは不要です。
【ステップ3】「Twtich」「XSplit Broadcaster」の登録と配信設定
■XSplit Broadcaster
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今回は「XSplit Broadcaster(以下XSplit)」を使って配信します。XSplitを使うにはまず公式サイトでユーザー登録を済ませる必要があるので登録しましょう。
XSplitは無料版と有料版がありますが、無料版は制限も多いため、ここは「AVT-C875-USF4C」についてきた有料ライセンス1年分を使いましょう。フリーの配信ソフト「Open Broadcaster Software(通称OBS)」とXSplitは使用感が似ているためよく比較される事もありますが、Xsplitは簡単にFlash動画などを読み込めたり、Twitchとニコニコ生放送で同時にゲーム配信がしたい場合などもXsplitの設定から簡単にマルチ配信(Multi Stream設定)が可能といった点が強みです(OBSでも不可能ではないですがコマンドラインパラメータの設定等やプラグインが必要になります)。
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XSplitの購入ページから、「Gift?Certificate」を選択し製品に付属しているプレミアムコードを打ち込みます。プレミアム登録したアカウントに有料版のデータが紐つけられるので、先に無料版のXSplit本体をダウンロード・インストールしていてもOKです。
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コード入力に成功すると図のような画面になります。
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現在XSplitは2種類あり、多機能(通常版)の「Broadcaste」とシンプル(簡易版)の「Gamecaster」が用意されています。今回はBroadcasteを使います。
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登録したメールアドレスとパスワードでログインするとXSplitが立ち上がります。まずは試しにゲーム画面を映してみましょう。下の「Add」から「カメラを追加→AverMedia C875 Capture」という項目があるので選択すると「AVT-C875-USF4C」に繋がっているゲーム画面を映す事が出来ます。詳しい配信設定については下で説明していきます。
■Twtich
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「Twitch」は世界最大の「ゲーム配信専用」サイトです。ゲーム配信に特化した海外のストリーミングサービスのため、日本ではまだ爆発的な知名度はありませんが無料で高画質配信が可能な事もあり、Twitchで配信するユーザーが増えてきているかと思います。最近では海外のプロゲーミングチームがTwitchとパートナーシップ契約を結んでいる事も多く、また「PS4 / Xbox One」にTwitchで配信できる機能が標準対応している事から海外ではメジャーな配信サイトの1つといっても過言ではないでしょう。
TwtichもXSplit同様、ユーザー登録をしないと配信できないためトップページ右上の登録からユーザー登録をしましょう。(ここが英語になっている方はページ最下部にある「言語」から日本語を選択してください。)
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アカウントIDとメールアドレスを登録した後、自分のチャンネルページが作成されます。スパナアイコンをクリックすると設定画面になります。ここでは自己紹介の編集やメールの通知設定、プライバシー設定などの基本的な設定が行えるので一通り確認しておきましょう。
■配信設定
Twtichの「ダッシュボード」から配信に必要な情報を入力しましょう。
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配信タイトル欄では記載した文章が番組タイトルになります。プレイ中欄ではプレイするゲームタイトルを記載しましょう。人気のあるゲームやプレイ人口の多いゲームは予測変換でリストアップしてくれます。プレイタイトル欄は「タグ」の役割も兼ねているのできちんと入力しておきましょう。
※配信ソフトによっては「ストリームキー」が必要になりますが、XSplitではTwitchのアカウント情報のみで配信できるので不要です。
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XSplitの配信設定に移ります。まず「配信→チャンネルを追加→Justin.tv/Twitch」を選択します。
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Twitchで登録したユーザーネームとパスワードを入力します。
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入力した後、XSplit側で自動計測がはじまりますのでしばらく待ちましょう。これは快適に配信するための回線チェックや配信設定を自動的に行ってくれるものです。(主に配信時使用するサーバーロケーションや適した配信ビットレートの数値などを自動設定してくれます。「Test Bandwidth」ボタンを押せば再度テスト計測が行えます。)
Twitchでの配信上限ビットレートは約3Mbps(3000Kbps)です。ビットレートは高ければ高いほど高品質な映像・音声で配信する事が出来ますが、見る側の回線も良くなければ映像がブツブツと止まった状態になってしまいます。
快適に視聴できる数値を考えると、配信ビットレートは1Mbps~2MbpsでOKでしょう。歯車マークをクリックすると配信の解像度や映像のクオリティを変更できます。細かい設定がよくわからない方は、基本的に自動設定で入力された数値をそのまま使って大丈夫です。
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その他、上記タブの「ツール→一般的な設定」から読み込みできる解像度の設定やマイクデバイスの設定が行えます。マイク音声の設定は自分が普段PC上で使っている オーディオデバイスと合わせましょう。(ここが合っていないと声が配信に載りません。)見落としがちな設定なので忘れずにチェックしておきましょう。
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設定が終わり配信を開始して大丈夫なら、配信→設定した配信設定にチェックを入れます。チェックを入れるとしばらくして上部に赤文字で「Streaming Live~」と出てきます。この赤文字が出ている状態が「配信している状態」です。
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しばらくするとXSplitで設定した画面がプレビュー画面にも映し出されます。マイク・サウンドマークをクリックするとミュート状態を切り替えられます。 例えばゲーム音だけを流したい(PC上で再生される音だけを流したい)場合はマイクマークにチェックを入れる事で、自分の声は配信に載せずPC上で再生される音だけを配信に載せる事が出来ます。
配信を終了したい場合は、配信→設定した配信設定のチェックを外します。赤文字の「Streaming Live~」が消えれば配信終了です。配信終了時はこのチェックを必ず外しましょう。
外付けキャプチャー機器の中でも高性能で多機能!
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「AVT-C875-USF4C」はUSB接続なのでセットアップも簡単、HD画質に対応しているのはもちろんの事、パススルー出力機能があるのはとても魅力的です。配信するとなると遅延の問題ををどう解消するかが問題となりますが、パススルー出力機能を使う事によって遅延を気にしないでゲーム録画や配信を行えるようになるので、ぜひこのパススルー出力機能は活用していきましょう。
他にもPCゲーム録画が出来たり、PC無しでも家庭用機でのゲーム録画が出来たりと、外付けキャプチャーユニットとして機能は多肢にわたり、とても使いやすいのではないかと思います。
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