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『Dota 2』や『Counter-Strike: Global Offensive』のゲーム内アイテムを取引できるSteamコミュニティマーケット。5月1日未明、本システムの為替レート設定にミスがあり、マーケットの一時閉鎖及びロールバックが実施されました。
為替レートの設定ミスはインドネシアルピア(以下ルピア)と米ドル(以下ドル)間で起きたもの。通常の為替レートでは1ドル=約13000ルピアのところ、コミュニティマーケットでは1ドル=1ルピアに設定されていたとのこと。
設定ミスは、インドネシアの購入者にとって、凄まじく安い値段で購入できるため、一時的に品物が売り切れ状態に。更に設定ミスに気がついた出品者は値段を上げ、マーケットには数十万ドル~数百万ドルのアイテムが出品されていました。
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ちなみに、ドルでの出品者にはルピアで売れたとしてもドルがスチームウォレットへと振り込まれます。つまり、1ルピアが約13000倍の価値がある1ドルへと変換できるということです。
この事態に気がついたValveは即座にマーケットを閉鎖し、可能な限りのロールバック処理を実施しました。現在マーケットは再開され、正常な状態に戻っていますが、まだ一部のロールバック処理が完了していないとのこと。問題の完全解決まで今しばらく時間がかかると伝えています。
なお、ロールバックがどの程度まで行われたかは不明です。