今回は『ボーダーランズ』シリーズのキーパーソンとなるハンサム・ジャックをはじめとした登場人物を紹介しています。
- 本作は、『ボーダーランズ2』と『ボーダーランズ プリシークエル』をコンシューマ版では初となるHD画質で楽しむことができるだけでなく、クロスセーブ機能(注1)を使用すればセーブデータを新世代機に移行し今までの続きからプレイでき、現行機の『ボーダーランズ2』と『ボーダーランズ プリシークエル』で鍛え上げたヴォルト・ハンターとバッドアス・ランクを『ダブルデラックス コレクション』に引き継ぐことが可能です。また、シリーズで初めて最大4名での分割画面プレイが1つのモニターで楽しめるようになっているのも大きな特徴です。
注1:セーブ転送機能により、PlayStation 3およびPlayStation VitaからPlayStation 4へ、またXbox 360 版からXbox One版へのキャラクターデータ移行が可能です。
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- ついにリリースを迎えた本作。本日は第七弾となる定期情報もあわせてお届けいたします。これまで、6回に渡って初めてシリーズに触れる方や改めてプレイを再開するファンに向けて、『ボーダーランズ ダブルデラックス コレクション』の魅力を伝える特集情報をご紹介しましたが、最終回となる今回は『ボーダーランズ』シリーズを象徴する忘れがたい悪役“ハンサム・ジャック”を中心に、ストーリーの重要な役割を担うローランドやリリス、タイニー・ティナといった個性的なキャラクターに関する情報をご紹介します。
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- ■平和をもたらした英雄としてパンドラを支配する“ハンサム・ジャック”
不敵な笑みを浮かべた仮面でその顔と表情を隠すHyperion社の新社長“ハンサム・ジャック”、そしてある種の野心と希望を胸に秘め一介のプログラマとして素顔で『ボーダーランズ プリシークエル』に登場した“ジャック”は、初代を含む3つの作品を通じて壮大な物語の裏で暗躍するシリーズの象徴的な悪役として知られる。
自らを英雄視する肥大化した自我と強烈なカリスマ性、リーダーシップを持ち、独善的で徹底的な利己主義者にして多弁、息を吐くように他者を欺き、嬉々として相手の目をえぐり出すような残虐さと自制の利かない強い衝動を仮面の奥底に秘め、常にシニカルな発言と軽口で真意を決して表に出さない“ハンサム・ジャック”は、非常に恐ろしいソシオパス的な存在でありながら、本シリーズにおける影の主人公とも言える重要人物の1人だ。
かつてAtlas社が新たな“Vault”の発見と支配に乗り出し、Dahl社が秘密裏にその発掘を進めるべく大量の犯罪者を労働力として流入させたことで、大きな争いと混沌に包まれたパンドラにおいて、初代『ボーダーランズ』のVaultハンター4人が成し遂げたVaultの発見と封印の解放、そこから現れた強大なモンスターの退治まで自分の手柄に仕立て上げた『ボーダーランズ 2』のハンサム・ジャックは、Vaultから産出されるイリジウムとEridianのテクノロジーを実用化した兵器“E-tech”関連の特許を取得し一夜にして莫大な富を獲得し、Vaultの産物を利用したHyperion社の技術と圧倒的な武力でパンドラを一時平定。
自らを“掃きだめのような星の平和を守る偉大な英雄だ”と名乗り、独裁的な支配を完全なものとすべく、ローランド率いるレジスタンス“Crimson Raiders”や新たなVaultハンター、さらにはバンディット達の殲滅を掲げ戦っている。
その一方で、仮面を持たない『ボーダーランズ プリシークエル』のジャックは、まだ実現に向けた途上にある壮大な野心と英雄を夢見るある種の希望、シニカルながらも目的のために自らの身を呈する人間性を持ちあわせており、彼がなぜ仮面をまとい“ハンサム”を掲げるに至るのか、この大きな変化こそが主要キャラクター達全てに暗い影を落とすきっかけとなるシリーズの最も重要な瞬間と言っても過言ではない。
生き馬の目を抜く過酷な世界で不幸な生い立ちを背景に育ち、それでもなお成功を夢み、狂気と平静さを併せ持つ偽りの英雄としてパンドラを支配するまでに至った1人の男の台頭と、その後迎える凋落が『ボーダーランズ ダブルデラックス コレクション』を貫く大きな柱であるかのように見える。しかし、ある近しい存在から“モンスター”と呼ばれ、Vault獲得に向けて入念な計画を進めてきた若き“ジャック”は、果たして本当に僅かでも人間的な感情や良心を持っていたのか、その真実は2つの作品を通じて是非その目で確かめてほしい。
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