『Horizon Zero Dawn』は、FPS『キルゾーン』を手掛けるゲリラゲームズの完全新規アクションRPGです。舞台は人類が滅びてから1000年後の世界。この1000年の間に人類は復活を遂げ、プレイヤーは“マシンハンター”として謎の動物型マシンと戦う――というストーリーです。
ただ「なぜマシンが蔓延っているのか」「なぜマシンは動物の形をしているのか」「なぜ人類は一度滅びたのか」といった謎は、ゲームを進めることで明かされる要素であるため、今回はゲームシステムの説明がメインでした。
◆オープンワールド
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マップはロードのないシームレスな設計になっており、世界は広大なオープンワールドに。画面に映る全ての場所に行くことができ、岩などのオブジェクトを破壊することも可能です。また様々なロケーションが点在し、プレイヤーは荒廃した街などを巡っていきます。
◆バトルシステム
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本作における敵は“高度なテクノロジーのマシン”であるのに対して、人類側は一度滅亡しているため原始的な技術しかありません。そのため人類側の武器は非常に原始的で、今回は弓矢とワイヤーガンが発表されました。
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会場ではこの2つの武器の性能を解説するために、「マシンが背中に載っているタンクを回収する」というクエストを実演。まずはすぐ近くにいるマシンを排除すべく、草むらに隠れながらそのマシンを暗殺。因みに見つかるとアラームがなり、マシンの群れにこちらの存在がばれてしまうそうです。
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暗殺のシーン
そして安全を確保した後、ワイヤーガンでトラップを複数個所に設置し、そのポイントに誘導するように、マシンの群れに向かって弓矢を発射。マシンの群れは狙い通りトラップの方向へと移動し、孤立した何体かを弓矢で倒してタンクを回収していきました。なお、弓矢には「爆発」や「電撃」など複数の種類があり、リアルタイムに切り替えることが可能です。
◆クラフト
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先ほど“タンクを回収”と記述をしましたが、これは“倒したマシンからドロップしたアイテムを回収する”という意味です。そう、本作にはクラフトシステムが実装されているのです。クラフトは、マシンから取れるパーツや、マップに落ちている植物などを使用してアイテムを作るシステムで、武器本体や弓矢の矢を製作することが可能です。
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先日公開された映像ではわかり難いですが、主人公が使っている弓矢にはマシンのパーツが使用されており、“仕組みは原始的だがパーツのテクノロジーは高度”なため、マシンにも有効なダメージを与えられるという設定のようです。
◆巨大マシンとの戦闘
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そして多くのユーザーが注目しているのが、巨大マシンとの戦闘でしょう。映像に登場する大型マシンはレーザーやミサイルなど、様々な武装を身に着けており、これらは破壊することが可能。しかも破壊した装備は地面に落ち、プレイヤーが拾って使用することもできます。なお、この巨大マシンの破壊可能箇所は93箇所もあり、攻撃パターンは12種類だそうです。
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またパーツとパーツの間などには弱点があり、脳の役割を担うAI機器や心臓の役割を担うコアといった部位もあります。
◆RPG要素
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本作はRPGであるためレベルという概念があり、画面UIには方向などを表示するコンパスや、体力を表示するヘルスバーなどが表示。体力はアイテムを消費することで回復します。なお、スキルやパラメーターの概念があるかは不明です。
◆Q&A
ブリーフィングの最後には開発者へのQ&Aが設けられました。まず重要な情報として、本作では非同期のオンライン機能が搭載されるものの、複数人でリアルタイムに協力するようなマルチプレイの搭載の予定はないことが判明しました。また武器の種類に関しては、弓や銃以外も存在。「日本の狩ゲーに影響を受けているか」という質問に対しては、「モンスターハンターなどには影響を受けている。ウエスタンなモンスターハンターを作るのがコンセプトの一つ」と返答。開発期間は4年半だそうです。
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まだまだ『Horizon Zero Dawn』の全貌は見えてきませんが、今回明らかになったコンバットとストラテジー要素を兼ね備えたバトルシステムだけでも非常に興味をひかれる内容でした。Q&Aでは他にも質問がありましたが、まだ明かせない要素が多いようで、今後の情報に期待が高まります。
記事提供元: インサイド