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現在開催中のE3会場ベセスダ・ソフトワークスブースにて、『Fallout 4』ゲームディレクターであるトッド・ハワード氏のトークイベントが開催されました。
このトークイベントでは、6月14日に行われたベセスダ・ソフトウェアのカンファレンスでは語りきれなかった『Fallout 4』のゲーム要素の説明や、サプライズ発表だったモバイル向けゲーム『Fallout Shelter』リリースの経緯などが語られました。
ハワード氏は、『Fallout 4』の発表が終わってどんな気持ちかと質問されると、疲れはあるが好評で嬉しいと述べました。また、今月頭に発表されるまで、『Fallout 4』を開発している事実を家族や友人も含めて誰にも話すことができなかったため、話せることが嬉しいと笑顔を見せました。「家族も秘密を守れるかどうか信用できないですからね」とジョークを飛ばすと、会場からは笑い声が上がりました。
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カンファレンスでのサプライズ発表となったモバイル向けアプリ『Fallout Shelter』について、司会者がどのように収益を得るモデルなのかと質問したところ、そもそもお金儲けのために作られたものではなく、ファンに喜んでもらうためのものであると説明しました。また、このシェルターゲームは現在ゲームアプリランキング1位で、『Fallout』本編をプレイしたことがない人にも好評のようだが、アプリから本編への誘導は狙っているのか?と問われ、ファン層が広がり、本編にも興味を持ってもらえることは嬉しいと答えました。
ゲームのシステムに関して、『Fallout』を始めとするベセスダのゲームは自由度をとても大事にしていることを強調。世界に落ちている「Crap(使えないもの)」を使ってアイテムを作れるシステムをとりあげ、各Crapはいくつかの構成要素(コンポーネント)からできており、コンポーネントを組み合わせることで無数のアイテムを作れると話しました。さらに、今作では天候の変化もゲームにおいて重要なポイントになっており、爆弾が落ちてできた「Glowing Sea」という場所では放射能の嵐が発生すると明かされていました。
ストーリーへの質問では、自由度を優先したために『Skyrim』はストーリーが犠牲になってしまったとしており、『Fallout 4』では自由度とストーリーのバランスをうまく調整していると述べています。
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今世代機とPCのみでのリリースになった理由については、どのハードもグラフィックは優れているが、重要だったのはメモリであったと説明。没入感を大切にするために、オープンワールドの広大な世界を素早くロードできる環境を重要視したのだそうです。
最後の質問は、仲間となる犬について。前作の主人公の大切な仲間となる「ドッグミート」はゲーム中で死亡してしまうことがあったが今作ではどうなのか、との質問に対して、『Fallout 4』で仲間になる犬は敵の攻撃によって戦闘不能にはなるが死ぬことはないとハワード氏が明らかにし、会場では大きな歓声と拍手が巻き起こりました。また、犬だけでなく、Mr. Handyなどいろんなキャラクターもお供になるとのことです。
カンファレンスでは語りきれなかった『Fallout 4』に関する情報が語られたE3会場でのトークイベント。今年末の発売に向けて大きく期待が高まりそうです。