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6月17日、E3 2015のベセスダ・ソフトワークスブース特設ステージにて、『Fallout 4』のゲームディレクターのトッド・ハワード氏をはじめ、プロデューサーやデザイナー、シナリオライターら4人の開発スタッフを招いたトークイベントが開催されました。
トークイベントでは、まず『Fallout 4』の開発の経緯について語られました。今作は3年半という時間をかけてみなで毎日プレイしながら開発されていると述べられました。また、ゲームの全てを把握しているスタッフはディレクターのハワード氏をはじめ誰もおらず、スタッフの間でも誰が作ったのかわからない要素が多くあるのだそうです。『Fallout 4』を開発するにあたっては、『Fallout』のエッセンスとは何かを突き詰め、さらに新しい要素を入れていきたかったのだと説明されました。
今作の舞台がボストンになった理由について、アメリカの歴史的に重要な都市であったことや、さまざまなハイテクなどの最新技術が産まれる場所であること、さらに、メインスタッフの1人にボストン出身者がいたことがあげられました。『Fallout 3』の舞台であった米首都ワシントンDCは、国会やオベリスクといったわかりやすいランドマークがあったために再現は比較的容易でしたが、ボストンにはランドマーク的な建物はあまりないので、どのようにボストンらしさを表現するか頭を悩ませたそうです。地名は実在の街の呼び方を少し変えたものにしており、ボストン出身のスタッフの実家がゲーム中に出ているかもしれないとのこと。
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イベント終了に差し掛かると、今作のボイスアクターを務めるブライアン・T・ディレイニー氏とコートニー・テイラー氏らもステージに登場。ディレイニー氏が声の仕事で参加した初日、コードネームでしか知らなかったゲームのタイトルをスタッフにきくと、『Fallout 4』ではないウソのゲーム名を教えられていたのだそうで、徹底した情報管理が行われていたことが伺えます。
多くの開発秘話が語られた今回のイベントですが、ほとんどのスタッフが『Fallout 4』を発表できたことにほっとしているようでした。イベントの最後は、ディレイニー氏による「Let’s go Pal!」の言葉で締めくくられました。