この発表会の開始直後に、「今回、『ドラクエXI』に関する最新情報の発表はない」「しかるべきタイミングで」と三宅有氏が発表しましたが、発表会の終盤にて堀井氏が本作に関して触れた一幕がありました。
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現在開発中の『ドラクエXI』を体験したことを明かした堀井氏は、「いい感じ」と確かな手応えがあったと漏らします。「物語はほぼ作り終わっている」と口にしつつも、発売時期に関しては「ボリュームが大きいから」と明確な発言は控えましたが、「30周年のうちに出したい」と自身の気持ちと意欲を露わとしました。
30周年プロジェクトの総括を務める市村龍太郎氏によれば、「我々が30周年と捉えているのは、2016年5月27日から2017年5月26日まで」とのこと。初代『ドラクエ』が発売された5月27日を起点に、そこから1年間と考えているようです。2017年5月26日までに『ドラクエXI』がリリースされるのか、実に気になるところとなりました。
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またこの発表会で堀井氏は、社会現象となった『III』の発売日には自ら行列を見に行ったこと、寒い中で列を作り待っている人たちにお茶を差し入れたかったなど、初期の『ドラクエ』シリーズ時代の思い出も振り返りました。
初代『ドラクエ』が発売された、30年前の5月27日について問われると、堀井氏は「記憶にない」と返答。初代『ドラクエ』のROMが完成してから発売に至るまでの間に、すでに『II』の制作に取りかかっていたため、特に印象的な記憶がないと語ります。
一作目がリリースされるよりも早く、二作目の制作がスタートしていた『ドラクエ』。この一歩先を行く展開に関して堀井氏は「(一作目の)勝算はありました」と、自信を持って『II』の開発に臨んでいた姿勢も明らかとします。
30周年当日となる今年の5月27日には『ドラゴンクエストヒーローズII』が発売されますが、それ以外にも「お祝いやイベントもやりたい」と堀井氏は述べていました。もしかしたら、シリーズファンにとって新たな朗報が到着するかもしれません。期待を寄せつつ、続報を待ちましょう。
記事提供元: インサイド