- ■HyperX Cloud Revolverスペック
- ヘッドホンドライバー: ダイナミック、50mmネオジム
- タイプ: 密閉型
- ヘッドホン周波数: 12Hz~28,000Hz
- 音圧レベル: 104.5dBSPL/mW @1kHz
- 重量: 376g(マイク・ケーブルを含む)
- ケーブル長: 1m(ヘッドセット本体)+2m(オーディオコントロールボックス)
- 接続方式: ヘッドセット本体 - 3.5mm4極プラグ + オーディオコントロールボックス - 3.5mmステレオ/マイクプラグ
- マイク方式: エレクトレットコンデンサー
- 極性パターン: 単一指向性、ノイズキャンセリング
- マイク周波数: 50Hz~18,000Hz
- 感度: -40dBV(0dB=1V/Pa, 1kHz)
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まず、製品の確認を行いながら写真撮影を行っていた際に感じたのは、ヘッドバンドの絶妙な硬さ。調節機構は程よい硬さを持ちつつも、頭に当たるヘッドバンドは快適な触り心地。実際に装着した際にも痛くならず、想像通り非常に快適な装着感です。
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さらに快適そうだと思わせてくれたのが、ふわふわのイヤーパッド。リリースには「低反発クッションにプレミアムレザーを被せた」とありましたが、この組み合わせでクッションなどの商品展開をしてもいいと思えるほどのふかふか感。装着すると大きめのイヤーカップで耳の周りには程よい空間ができ、イヤーパッドの当たりも非常によく、耳周りは快適そのもの。装着感に関しては他社の追随を全く許さない仕上がりです。
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マイクに関してもプラグをイヤーカップの下部に挿すだけという、簡単に脱着ができる方式。柔らかめなので口元~顎まで楽に調節が可能です。また、マイク自体も顔の下から口元に向けて来る感じなので、視界の端で頬を横切ってくるようなことがないのも評価したいところ。マイクの吹かれが出るような位置に来るようなこともないので、セッティングも気にせずできます。
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インラインコントローラーはミュートスイッチも大きめで操作がとてもしやすく、かなりの大音量に耐える仕様のためか、PC側で下げ、インラインコントローラーでさらに下げても良いぐらい、音量の調節幅は広くなっています。ただし、断線の心配がない太めの編組ケーブルはかなり重く、自分の体に上手く這わせるのは難しい印象でした。
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サウンドチューニングに関してもかなり高いレベルで行われており、出音はかなり素直。左右の定位もしっかりしており、音の高さも上下が見える程度のきっちりとした音像が得られています。いくつか高域が持ち上がっているポイントがありますが、ふくよかな低音から繊細な高音まで楽しむことができます。もちろんゲーム中のサウンドに多い、ガツンとした迫力のある音が得られるため安心です。音のスピード感も速く、解像度も高い。まさにスタジオグレードの品質を保っていると言えます。
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実は本製品のサウンド面に関してはレビューを2回実施しており、最初はCreative SoundBlaster X-Fi Go! Proを使用し、ドンシャリで中抜け、さらにザラついているなと感じました。ふと思い直して、ゲーム用に先日導入したM-Audio M-Track Plus mk2のヘッドホン端子に挿したところ、音が全く変わりました。つまるところ、音を忠実に再現する能力に長けていることの表れで、ある程度以上の品質のオーディオデバイスを利用している方は、想像以上の恩恵を受けられます。本音としては、お手軽なUSB版が欲しいところではありますが。
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レビュー前には「ゲーミング用途で15,000円は高いなぁ…」と感じていた筆者ですが、まさか同価格帯の音楽用スタジオヘッドホンと遜色ないサウンドが出てくるとは考えていませんでした。かなりクッションが柔らかいため、皮脂や汗を吸って固くなるまでどれほど持ってくれるかなという不安はあります。
オーディオデバイス次第ではありますが、より高品質な音が楽しめ、ゲーマーとしても気になるポイントがきっちりと押さえられた本製品は、サラウンド機能が必要のないユーザーにとっては、買い替えの際の候補として入れておいても損はないのではないでしょうか。
「HyperX Cloud Revolver」は、現在予約受付中。5月14日に14,980円(税込)で発売予定です。
HyperX 公式サイト
HyperX Cloud Revolver 製品ページ