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『Warhammer 40,000: Dawn of War』は、人気ミニチュアゲームシリーズのSF版『ウォーハンマー40,000』の世界を舞台にしたRTSです。内政要素を減らし、戦闘に特化したRTSとして展開してきた本シリーズですが、E3 2016ではシリーズ第三作目となる『Warhammer 40,000: Dawn of War III』のゲームプレイセッションが行われました。
今回のセッションで用いられた映像はシングルプレイのキャンペーンモード。実際のゲームプレイではなく、事前に撮影されたフッテージであるため、細かい操作やプレイフィールはつかめませんでしたが、ビジュアルとゲームの概要をお届けします。
プレイヤーが操作するユニットは『Warhammer 40,000』を代表するスペースマリーンの部隊に加え、ヒーローユニットにあたるスペースマリーンの指揮官Gabriel Angelos、さらにLady Solariaが搭乗する二足歩行ロボットImperial Knightです。
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舞台となるのは雪と溶岩で覆われた惑星。Gabriel Angelosが単騎として偵察する中、敵との交戦が始まります。上空から投下されるポッドでスペースマリーンが展開。スペースマリーンにはScouts、Snipers、Assault Marines、Devastaor Squads、Dreadnoughtsの5つの兵種があるようですが、今回のゲームプレイで一際目立っていたのはAssault Marines。ジェットパックでの急襲攻撃は一気に敵ユニットとの距離を詰め、着地の瞬間に発生するノックバックによって敵ユニットを無力化します。
遠距離ユニットを物ともしない機動力あふれる強力な近接ユニット。なによりもジェットパックの挙動が派手で、敵ユニットを蹴散らす姿がなんとも爽快です。さらにスペースマリーンはOrbital Bombardmentというスキルも使用可能。発生まで時間がかかりますが、軌道衛星からの強力なレーザー攻撃は敵ユニットを一気に蒸発させます。
ヒーローユニットのGabriel Angelosは遠距離攻撃はまったく持たない典型的なタンクユニットです。God Spliterはスペースマリーンのジェットパックと同様、一気に飛びかかり、ハンマーを振り下ろすスキル。範囲内の敵ユニットにノックバックを発生させます。Retributionはハンマーをくるくる回して周りにいるユニットにダメージを与えるスキル。同時に防御シールドを展開することで、敵ユニットのDPSを減らす効果があります。どちらのスキルも敵の攻撃を引き寄せ、敵の攻撃を妨害する働きがあります。
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他方、見た目にも派手な二足歩行ロボットImperial Knightは遠距離ユニットです。両手に装着されたガトリングガンが特徴で、Gatling Barrageというスキルで前方の90度の範囲を弾幕でなぎ払います。さらにIronstorm Missilesというスキルは6地点を指定することで、強力な対地ミサイルを撃ち込みます。敵ユニットをなぎ倒すだけではなく、施設破壊にも有効なユニット。なによりもガトリングで敵ユニットをゴミのように葬り去るのは見ていて爽快でした。
キャンペーンはリニアな進行ではなく、いくつかの拠点の制圧によって多少の分岐があるようです。これまでのシリーズ作と同様、資源の獲得や内政といった要素はほとんどなく、ほぼ戦闘に特化。とはいえ、敵の攻撃を防ぐ拠点施設などはあるようで、攻略上はそれらの拠点制圧が重要になってくるようです。
細かいゲームプレイについては、まだまだわかりませんが、リッチなグラフィックスと派手なエフェクトからは前作の正統進化した爽快感あふれる戦闘特化型RTSであることがうかがえます。前作同様、開発はRelic EntertainmentでパブリッシャーはSEGA。発売日などの詳細は不明ですが、続報に期待したいところです。