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PC/モバイル向けボクサー育成シミュレーション『Punch Club』で知られるデベロッパーtinyBuildは公式Webサイトの中で、ゲームダウンロード販売サイトG2A.COMについて言及。その配信形態を語りながら、批判的な姿勢を露わにしました。
tinyBuildはG2Aからの業務提携案を拒否したと明かし、同サイトのシステムについて「単刀直入に言ってしまえばゲームキー版eBayのようなものです」とコメント。「ゲームキーをバンドル販売サービスで入手してG2Aで販売、収益を得る」というG2Aのビジネスフローを説明しながら、「根本的な欠陥を抱えていて、ブラックマーケット的な経済が動いている」と批判しました。
また、tinyBuildは、G2Aのマーケットプレイスでキーを販売する出品者から彼らの主だったビジネスモデルについて解説を受けたとも報告。その内容は「アンダーグラウンドなWebサイトで、盗まれたクレジットカード情報を入手する」「バンドル販売/サードパーティーの販売サイトでゲームキ―を大量に購入し、小売店より半額の価格を設定してG2Aで販売する」といったもの。tinyBuildは一部G2Aスタッフが行っていると見られるTwitter、Twitch、Facebookでの「bot活動」にも言及し、バンドル配信やキー販売に対する悪影響を述べました。
そしてtinyBuildは同スタジオ販売作『Punch Club』『Party Hard』『SpeedRunners』の通常小売価格とG2A販売価格を比較。合計販売本数2万6,000本超で換算し、通常価格であれば45万200ドル弱の売り上げになるところを、G2Aは独自ルートでの仕入れや販売方式により、19万7,000ドル弱まで抑えていると伝えています。
国内では“鍵屋”とも分類されるG2Aは、ゲームデベロッパー/パブリッシャー以外にe-Sportsチームやゲーム映像ストリーマーとも提携を結んでおり、キー販売店としての知名度も低くはありません。tinyBuildは一部ゲームキ―の漏えいについても報告していましたが、問題のあるキーを判別する正統な方法は存在せず、それらをまとめて無効化すれば多くのファンを怒らせてしまう、などと伝えています。
ソースの内容に沿って記事を一部修正しました。