
6月14から16日の3日間にわたり米ロサンゼルスで開催された世界最大のゲームトレードショーE3。同会場のスクウェア・エニックスブースにて、Eidos Montrealが開発する『デウスエクス マンカインド・ディバイデッド(Deus Ex: Mankind Divided)』のプレイアブルデモを体験することができました。
『Deus Ex (デウスエクス)』シリーズは2000年より続くサイバーパンクアクションRPG。『マンカインド・ディバイデッド』は、2011年に発売された前作『デウスエクス(Deus Ex: Human Revolution)』の直接的な続編となっています。アクションRPGというジャンルながらFPS要素の強い本作ですが、最新作ではどんな風に進化したのでしょうか。

デモ版はまずインターポール直属の組織からスタート。プレイヤーは前作から引き続きアダム・ジェンセンとなります。上司との会話の中で選択肢がでてくるのですが、これはどちらを選ぶかによってゲームの方向性が変わってくるという仕様です。ゲーム中のいたるところにプレイヤーが選択する部分があり、これらはバタフライエフェクト効果として物語の展開に大きく影響してくるというわけです。今回、なんとなく格好つけて武器にリボルバーを選択していますが、このあと大変な事態を巻き起こしていきます……。
会話が終了してミッションがスタートすると、FPSスタイルのコンバットシークエンスに。今回のデモはPS4コントローラーが接続されていたのですが、筆者が戸惑ったのが前作とは大きくボタン配置が異なっていたこと。製品版までには仕様変更が行われるかもしれませんが、前作のL1ボタンでカバーリングアクション&Rスティック押し込みでAimという操作から、最近のFPSではデフォルトとなっているL2ボタンでAimを行う形に変更されていました。カバーリングはL3ボタンに。また、ダッシュが△ボタンにレイアウトされているので操作には少しクセがあります。

コンバットシステム自体は普通のFPSかと思いきや実はかなり自由度が高く、ランボーのように銃を撃ちまくりながら正面突破もできれば、ステルスのみで誰にも気づかれずに暗殺しつつ進むことも可能です。戦闘や隠密行動の助けとなるアビリティも数多く用意されているので、自分の好きなプレイスタイルでゲームを進めることができるようです。また、チュートリアルは説明の映像を見るか文字だけで確認するかを選べるので、アクションゲームに慣れていない人にも理解しやすくなっています。
テロリストのアジトに侵入したジェンセンですが、筆者が選んだ武器はリボルバー1丁。敵は皆マシンガンで武装しています。普通に考えて重武装した集団の中にリボルバーだけで飛び込むのは大泥棒の相棒か新宿のハンターくらいです。このゲームの主人公はジェンセンなので、ステルスプレイを半ば強いられることになってしまいました。ミニマップに敵の方向が表示されるので、注意を払いながら後ろから近づき暗殺していきます。倒した敵の死体も発見されると他の敵が警戒態勢をとるので、できるだけ目立たないところへ移動して隠す必要があります。ちなみに敵が落とした武器は拾うことができるので、ようやくリボルバー縛りから脱出することができました。
敵のボスらしき人物に近づくと、ステルス迷彩を身にまとった第3の勢力が不意打ちで襲ってきます。ここでジェンセンは本来ターゲットだった相手を守らなければいけなくなります。砂嵐で視界が悪い中で戦うことになるのですが、ここではサーモグラフィのようなアビリティを使用して敵の位置を把握することができました。ただ、敵を倒すことに必死になっている間に、守らなければならなかったターゲットが敵に倒されてしまいました。ここでミッションは失敗ということでやり直しに……と思いきや、ゲームはそのまま続行。このアクシデントも物語の分岐になっていたようです。ようやく脱出用の飛行機に乗り込んだところでデモは終了となりました。

プレイヤーの選択で変化する物語はこれまでにありましたが、プレイヤーのやり方次第で変化するゲームプレイはなかなか新鮮でした。普通にシューターとしてゴリゴリ敵を倒したいプレイヤーも、ステルスでじっくりと遊びたいプレイヤーのどちらも楽しめるようになっています。また、物語もしっかりと作りこまれており、サイバーパンクの世界観にどっぷりと浸かることができそうです。
『デウスエクス マンカインド・ディバイデッド』はPS4/Xbox One/PCでリリース予定、国内発売は決まっていますが発売時期は未定です。