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NVIDIAはバーチャルなカーニバルで様々なミニゲームを楽しめる、HTC Vive向けの新作VR体験ゲーム『NVIDIA VR Funhouse』をSteamで無料公開しました。
LightSpeed Studiosが開発する本作では、NVIDIAのグラフィックス技術や物理シミュレーション技術を集約し、「おもしろさ」と「没入感」に焦点を当てた7つのミニゲームを収録しています。採用技術やそれによって生み出される特殊効果は次の通り。
- ゲームはNVIDIA GameWorksとVRWorks SDKのテクノロジーを搭載。
- 「NVIDIA PhysX Destruction」:シューティング・ゲームで弾が命中した標的がまるで本物のようにはじけ飛ぶ効果を生み出します。
- 「NVIDIA FleX」:カーテン、リボン、バスケットボール・ネットに本物の繊維のような質感をもたらします。また、この効果は、ピエロの風船レース・ゲームで現実味のある流動性を生み出すのにも使われています。
- 「NVIDIA Flow」:移動する固形の物体や乱れた流体の動きに粒子が実際に反応しているかのような効果を生み出します。この効果は、プレイヤーが紙ふぶきの詰まった風船をはじき、剣でたたき割って、紙ふぶきとたわむれるステージで見られます。また、Flowは、弓矢を使用し、矢に火をつけて放つと、標的が燃えるステージでも使われています。
- 「NVIDIA HairWorks」:「Whack-A-Mole and Punch-A-Mole」レベルで実物そっくりの毛の質感をもたらします。
これらの特殊効果には高い処理能力が必要なものの、Multi-Res ShadingやVR SLIといったNVIDIAのVRWorksテクノロジーを採用することでパフォーマンスを向上させているそうです。しかしながら、NVIDIAは愛好家が満足するような体験を目指して本作を開発したとのことで、GerForce GTX 980 TiやGeForce 10シリーズのGPUでの体験が勧められています。また、最高の没入体験にはデュアル GeForce GTX 1080が推奨されています。
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なお、今夏には『VR Funhouse』のオープンソース化が予定されており、愛好家がNVIDIAのSDKで独自のミニゲームを開発できるようになるとのことです。