
幕張メッセで開催されている「東京ゲームショウ2016」のカプコンブースにて、9月15日、「バイオハザード スペシャルステージ」が開催されました。今ステージイベントでは、『バイオハザード7 レジデントイービル』などゲームシリーズだけでなく、ハリウッド映画『バイオハザード:ザ・ファイナル』や、「呪怨」シリーズの清水崇氏がエグゼクティブプロデューサーを務めるCG映画『バイオハザード:ヴェンデッタ』の新情報も披露されています。

スペシャルステージの第一部となる『バイオハザード7 レジデントイービル』ステージには、同作でプロデューサーを務める川田将央氏とプロモーションプロデューサーの神田剛氏が登壇。まず、シリーズ最新作となる今作のコンセプトとして、朽ちた邸宅からの脱出、シリーズ初となるゲームシステム「アイソレートビュー(主観視点操作)」による没入感、フォトリアリズムの追求、という3つの要素を紹介。

フォトスキャンによって人物や食べ物などがリアルに表現できるようになったと説明する川田氏。人の顔や複雑な服のしわも再現できるようになり、前作までのややディフォルメされたキャラクターから、限りなく現実に近いモデルへと進化しています。

2014年2月から開発がスタートした『バイオハザード7』。ゲーム開発の資料として、さまざまなロケーションでの取材が実施されています。ここで「取材スタッフがワニと闘ったりもして...」と、川田氏から気になる発言が飛び出しました。これまでもシリーズで敵として登場していたワニですが、もしかすると、『バイオハザード7』にも登場する...?
E2015年のE3では技術デモとなる『KITCHEN』が披露。一年後の2016年のE3で初めてそれが『バイオハザード7』であったことが明らかにされました。発表とともに配信開始した体験版『ビギニングアワー』は、300万ダウンロードを突破したと会場で報告されました。

特報第1弾として、PS Plus会員以外でもダウンロードできる『ビギニングアワー トワイライトVer.』の配信がアナウンスされました。この体験版では、ある場所の壁が壊されており、新たな場所に行けるようになっているとのこと。また、会場では新たなVRデモ『ランタン』がプレイアブル展示されており、体験者は背負うこともできる特製バッグがプレゼントされます。バッグには神田氏がタリスマンと呼ぶものがデザインされており、良く見ると様々なヒントを見つけることができるのだそう。

特報第2弾として初めて公開された新トレーラー「TAPE-2 "ベイカー"」。このトレーラーでは、ショットガンをはじめとしたガンアクション部分のほか、炎にまかれても死なないファミパンおじさんの異常性が明らかになりました。さらに、ファミパンおじさんと『ランタン』の老婦人が『ビギニングアワー』で語られていたベイカー一家であることが判明。

シリーズで特徴的な表現となる「扉を開ける動作」「キーピック」「銃を用いた戦闘」、液体の回復アイテムやどこかで見たことあるような箱を使った「アイテムマネジメント」の要素を紹介。『バイオ』シリーズらしさがわかる要素の数々が紹介されました。

特報第3弾は、18歳以上が対象となるCERO Z版『グロテスクVer.』の発売をアナウンス。過激なゴア表現が解禁されます。PS4 Proでの4K&HDR対応についても紹介。ここで、『バイオハザード7』にまつわる数多くの発表が行われたステージ第1部は終了となりました。

第2部となる「バイオハザード20周年&映像作品ステージ」では、川田将央氏に加え、小林 裕幸氏が登場。『バイオハザード』の20年を振り返りながら、当時の苦労話などが語られました。

ビジュアル系バンド「L'Arc-en-Ciel」とコラボしたVRミュージックビデオコンテンツ「Don't be Afraid」を紹介。SIEとKi/oon Musicの各担当者も登場し、今作のコンセプトを説明しました。『バイオハザード』シリーズの大ファンという「L'Arc-en-Ciel」の新しいチャレンジとして、PS VRとともに共同で制作。楽曲は今作のために書き下ろされたもので、劇中に登場するメンバーは、すべてゲームと同じフォトスキャン技術を使って作り出されています。

初公開となる『バイオハザード』コラボ情報では、百貨店のマルイとのハロウィーンイベントや、『少年バカボン』とコラボしたホラーADV『バカハザ ~少年バカボンxバイオハザード~』の情報を公開。

ハリウッド映画『バイオハザード:ザ・ファイナル』の監督ポール・W・S・アンダーソン氏や主演のミラ・ジョヴォ・ヴィッチ氏らからのビデオレターが上映されました。映画の『バイオハザード』を通して結婚した2人のコメントからはバイオ愛が感じられ、新作への期待も高まってきます。

最後に、CG映画『バイオハザード:ヴェンデッタ』の紹介が行われ、映画評論家のジャックハンター吉田氏、エグゼクティブ・プロデューサーの清水崇氏、監督の辻本貴則氏、ストーリー監修の小林 裕幸が登場。世界初となるトレーラーも公開。アクションを得意とする辻本氏とJホラーで欧米を圧巻した清水氏によるホラー表現が堪能できる作品に仕上がっているようです。
非常に多くの新情報が発表されたカプコンのステージイベント。東京ゲームショウの一般公開日にもカプコンブースにてステージイベントが行われる予定となっています。