※UPDATE(2017/4/8): DigitalFoundryより公開された情報を元にスペックや特徴を追記しました。
E3 2016にて発表されたハイエンドXbox Oneである新モデル「Project Scorpio」。4.5倍パワフルな性能を持ち、ネイティブ4K解像度やVRへの対応するために開発されているハイスペックモデルの詳細をまとめ、現時点で予想/噂されている性能をお伝えします。
■発売時期
- ・海外での発売は2017年11月7日を予定
・国内での発売日と価格は、決定次第発表
■概要
- ・「真の4Kゲーミング」と「6テラフロップのパワー」、「320GB/秒メモリー帯域幅」、「8CPUコア」というキーワード
・VRやネイティブ4K解像度への対応
・全てのXbox Oneゲームとアクセサリに対応
・「Xbox One X」専用のタイトルはなし
・「Xbox One X」発売と同時期のファーストパーティタイトルはネイティブ4K解像度対応
・Xbox 360/Xboxタイトルとの下位互換性を今後サポート
・Xbox OneやPS4 Proとのスペック比較はEurogamerのProject Scorpio特集記事に存在
■Xbox One Xの特徴
- ・8コアのCPUはカスタムされたJaguarアーキテクチャー(最新のZenアーキテクチャではない)で、CPUクロックがXbox Oneの1.75GHzから2.3GHzへと向上(AMDの最新CPU「Ryzen」の技術が搭載されている予想もある)、2つのクラスタで構成された4MBのL2キャシュを備えている
・AMDと共同開発のSoC(システムオンチップ)
・CPU/GPUのパフォーマンス向上と、多岐に渡るカスタマイズによるレイテンシ短縮によってXbox Oneより処理速度が31%向上
・メモリー帯域幅はESRAMを利用して拡大
・Xbox GameDVRにて次世代HEVCコーデックを使用することにより4K/60fpsでの録画とスクリーンショット撮影が可能に
・Xbox 360/Xbox Oneタイトルのフレームレート安定動作などパフォーマンス向上も期待出来る
・ゲーム/ヘッドフォン用のDolby Atmosと、Hololensチームが開発したHRTSというMS独自のフォーマットをサポート予定
・Project Scorpioにおいて4K解像度と4Kテクスチャー、そして60fpsで動作した『Forza 6』でのGPU使用率は66.19%
・内蔵電源
DigitalFoundryによる解説映像
■Project Scorpioスペック
- ●Project Scorpioスペック
- CPU: Eight custom x86 cores clocked at 2.3GHz
- GPU: 40 customised compute units at 1172MHz
- メモリ: 12GB GDDR5
- メモリ帯域幅: 326GB/s
- ハードドライブ: 1TB 2.5インチ
- 光学ドライブ: 4K UHD Blu-ray
■かつて噂されていたスペック
- ・12GBのGDDR5メモリーを搭載か
・現Xbox OneのAMD Jaguarアーキテクチャーより最新のZenアーキテクチャーを採用する可能性あり
・AMDのGPUアーキテクチャーは2017年登場のVegaのダウングレード版という予想もある
■簡易的な性能考察
- ・Project Scorpioのメモリー帯域幅は326GB/秒なので、DDR3で68.3GB/秒の現Xbox Oneより4倍以上高速に
・Xbox Oneの処理性能は1.31TFLOPSであるため、カタログ値6TFLOPSのProject Scorpioは単純計算で4.5倍以上の性能を有する
・6TFLOPSというの性能は、AMDのPolarisアーキテクチャ採用した2016年6月発売のRadeon RX480とほぼ同等(カタログ値 最大5.8TFLOPS)
・GPUは、ダイサイズが360mm2であるもののカスタマイズされた40のコンピュートユニットを搭載し、コアクロックも1172MHzであるため結果的にRX 480より高性能となった
※本記事は正式発表や新しい情報が見つかり次第、随時アップデートしていく予定です。