
4月1日、東京ビッグサイトの地にて『League of Legends』の公式大会「LJL 2017 Spring Split」の決勝戦が行われました。対戦のカードは1位通過で王座の奪還を目指す「DetonatioN FocusMe(DFM)」。セミファイナルで「Unsold Stuff Gaming(USG)」との激戦を制し、2連覇を目指す「Rampage(RPG)」。この2つのチームが激突しました。
会場は全席満員であり、外はぱらぱらと雨が降っているにも関わらず中は試合への期待と熱気に包まれていました。入り口のすぐ右手には各チームのブースがあり、グッズ購入だけではなく、「Unsold Stuff Gaming」のHaretti選手や「7th Heaven」のRokenia選手などがブースでスタッフをしており、応援している選手と気軽に交流出来る機会でもありました。
もちろんブースはそれだけではありません、観戦をより楽しくさせてくれる出店のエリア(富士宮やきそばやホットドッグなど手軽に食べられるもの)やコスプレイヤーが集まるコスプレエリア、ファンアートのエリアにチームへの応援メッセージを書くことが出来るエリアもありました。
◆DFMが玉座を奪還するか―RPGが新たな王者となるか
第1試合、試合開始3分でBOTレーンのYutoriMoyasi選手が仕掛けられるも、倒されると判断すると、逆に反転することでファーストブラッドを獲得!JGのTussle選手がしっかりとフォローに入り、RPGがキルを2つ取っていきます。しかし、DFMも決して負けてはいません。負けているにも関わらず積極的に仕掛けていき、それをことごとく決めていきます。
試合の決め手となったのは35分―バロンでの戦闘。RPGがバロンを取得し、どれだけBuffを持って帰れるかという場面でYutoriMoyasi選手のLucianが敵へと反転し、クアドラキルを達成。そのままエルダードラゴンのBuffも取得。しっかりと3インヒビターを獲得した後にネクサスを破壊し、RPGが勝利を掴みました。
◆気合を入れ直すDFM―しかし
DFMは得意なブルーサイドでのゲームを落としてしまいましたが、心機一転。MIDの皇帝Ceros選手がファーストブラッドを取得。DFMが非常に有利な状況でゲームを進めていき、ファーストタワーを確実に奪っていきます。しかし、RPG Evi選手のテレポートとRPG Ramune選手の隠れた働きにより、一気に差は縮まってしまいます。そこからはお互い一進一退の攻防が続いていきます。しかし、25分にRPG Tussle選手がCeros選手を倒したことから始まった戦闘でRPGがキルを4つ獲得、バロンまでラッシュします。そこからRPGはDFMの攻撃をいなしきり、2戦目もRPGの勝利で終了しました。
◆新たな王者誕生「Rampage」
王手を先にかけた「Rampage」。今回の試合は、LJL初出場のRPG Ramune選手の活躍が光りました。序盤からRamune選手のTaliyahのウィーバーウォール(壁を出現させて相手を分断させることが出来る)で敵を分断し、攻める機会を何度も産み出します。その後中盤までRPGが有利で続きますが、ミッドレーンで起きた集団戦にてDFM viviD選手のNamiが海神の舞で4人をノックアップ。RPGのキャリーを落とし、インヒビタータワーまで折りきります。しかし、終盤RPG Evi選手のPoppyの活躍により3キルからのバロン獲得。そのまま雪崩れ込むような形でネクサスを破壊し、「LJL 2017 Spring Split」の優勝チーム、そして、MSIへの出場権を獲得しました。
◆来シーズン、そして世界大会へ

今決勝は3-0というDFMにとっては非常に残念な結果になりましたが、内容を見ればどちらが勝ってもおかしくは無かった試合でした。DFMだけではなく、セミファイナルまで上がってきたUSGや残留が決定しているRascal Jesterに7th Heaven。残念ながら2部リーグに降格が決定してしまったSCARZも。筆者は、今回のLJL Spring Splitシーズンを通して、どのチームが優勝してもおかしくなかったと感じました。LJL 2017 Summer Splitは昇格してきたDetonatioN Risingも含めて、非常に面白い大会になることを感じています。

しかし、その前にMid Season Invitational(LoLプロリーグの存在する13地域の代表チームで争われる大会)にRampageが出場します。前回の国際大会では惜しくも5位で予選敗退という結果になってしまいましたが、今回こそは是非MSIでの活躍を期待したいです。
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